スターティングメンバー：前節から3つのポジションを変更

Daniel Thioune監督は、1-1の引き分けとなった前節のVfL Osnabrückの先発から3つポジションを変更してこの一戦に臨んだ。これにより、前節は累積出場停止となっていたMatthias Zimmermannが内野貴史に代わって先発し、Ísak Bergmann JóhannessonとDaniel Ginczekに代わって田中碧とVincent Vermeijがスタメンに名を連ね、キックオフを迎えた。

前半：Tachieの得点で相手に先制点

超満員のアリーナで行われた試合は、立ち上がりから激しいデュエルが繰り広げられたものの、序盤に大きな得点チャンスはなかった。5分、ロングボールからRagnar AcheにフォルトゥナDFラインの裏へ抜け出されるも、ここはFlorian Kastenmeierが飛び出してクリア。一方のフォルトゥナも、アペルカンプ真大のコーナーキックにJordy de Wijs (7分、ゴールの上へ)、さらにVincent Vermeij (16分、わずかにゴール右へ)がヘディングで狙うも、ここは惜しくもゴールの枠を捉えられない。すると21分、不運な形で失点を喫してしまう。Christos Tzolisが自陣のゴール前でボールを奪われると、Richmond Tachieに放たれたシュートがde Wijsの背中に当たり、コースが変わってそのままゴールに吸い込まれ0-1に。

相手が2点を追加、田中が反撃の狼煙を上げるゴール

それでもフォルトゥナは切り替え、すぐにチャンスを作り出す。Vermeijが落としたところにYannick Engelhardtがシュートを狙うも、ここは相手GKがセーブ (22分)。すると、またもや不運な形でFCKに得点を奪われてしまう。Tachieにフォルトゥナの左サイドを突破されると、そこからの低くて速いセンタリングがJamil Siebertのオウンゴールを誘い、0-2に (30分）。さらにその2分後、Marlon Ritterにゴールネットを揺らされ、ビハインドを3点に広げられる展開に。それでも前半終了間際、アペルカンプのシュートのこぼれ球に田中碧が詰め、しっかりとゴールネットを揺らして1-3とする。そこからさらに圧力を掛けていくフォルトゥナがチャンスを作り出すも、追加点を奪うことはできずハーフタイムへ。

フォルトゥナが逆転

後半、立ち上がりからフォルトゥナが凄まじい猛攻を仕掛けていく。まずは48分、Emmanuel Iyohaが左サイドから切れ込み放ったシュートはクロスバーを直撃。それでもその2分後、ドリブルで持ち上がったZimmermannが約25mの距離からからシュートを放つと、相手DFに当たって角度が変わり、そのままゴールに吸い込まれて2-3に (50分)。さらに57分、田中、アペルカンプ、Zimmermannと繋ぎ、最後はZimmermannのスルーパスにKlausがダイレクトで流し込み、
フォルトゥナがついに試合を振り出しに戻してみせる。そして、さらに今日のフォルトゥナはここで終わらない。Vermeijの落としたボールを受けた田中が、ペナルティーエリアの外から右足で豪快なミドルシュートを突き刺し、フォルトゥナが3点ビハインドから逆転に成功 (63分)。これでスタジアムのボルテージは最高潮に！

FCKの猛攻を耐え切ったフォルトゥナ

そんな中、もちろんFCKも巻き返しを図り、そこから猛攻を仕掛けてくる。70分にはRitterにシュートを放たれるも、ここはKastenmeierが難なくセーブ。一方、田中からのパスを受けたEngelhardtに追加点のチャンスが訪れるも、最後の狙い澄ましたシュートは惜しくも右ポストを直撃 (75分)。それでも”赤い悪魔”ことKaiserslauternは、なんとか1点を奪おうと前線に枚数をかけてくる。それを逆手に取り、ショートカウンターから交代出場で入ったJóhannessonが同じく途中出場のJona Niemiecのクロスボールに合わせるも、最後のシュートはゴールの上を越えていく (84分)。試合終盤は何度かピンチを迎えたシーンもあったが、フォルトゥナの守備陣が最後まで身体を張って相手に得点を与えなかった。こうして、フォルトゥナは見事な大逆転勝利で貴重な貴重な勝ち点3を獲得した。

次節はBraunschweigとのアウェー戦

次の試合は10月27日(金)の夜、アウェーにて18:30キックオフでEintracht Braunschweigと対戦する。