スターティングメンバー：フォルトゥナは4-2-3-1を起用

Daniel Thioune監督は2023/24シーズンの開幕戦に4-2-3-1のフォーメーションを起用。これにより、ゴールキーパーFlorian Kastenmeierの前に、Matthias Zimmermann、Andre Hoffmann、Jordy de Wijs、Nicolas Gavoryが4バックが並び、ダブルボランチにMarcel Sobottkaと田中碧。その前にFelix Klaus (右)、アペルカンプ真大 (中央)、Emmanuel Iyoha (左)、そして最前線にDaniel Ginczekが入る形でキックオフを迎えた。

前半：序盤はお互いに少ないチャンス

このトップゲームの立ち上がりは、中盤で一進一退の攻防が繰り広げられ、お互いに大きなチャンスを作り出すことができない。8分、HerthaのDeyovaisio Zeefuikがこの試合のファーストシュートは放つも、ペナルティエリアの手前から狙ったシュートはゴールの右へ逸れていく。その後、フォルトゥナはポゼッションを高め、徐々に試合の流れを掴むも、アタッキングゾーンでのアイデアを欠き、決定的なチャンスを作り出すまでに至らない。一方、ディフェンス面ではフォルトゥナがコンパクトな守備を見せ、相手の攻撃をシャットアウト。30分にはHoffmannが身体を張ったスライディングで相手のシュートをブロックし、得点を許さない。

田中にシュートチャンス

前半終了間際、田中にチャンスが訪れる。相手GKがヘディングでクリアしたボールに反応した田中が、ゴールまで約40mの距離からロングシュートを狙うも、ここは惜しくもゴールの枠を捉えられない。さらにその直後、日本代表MFが23mからゴールを狙うも、このミドルシュートもゴールの上を越えていく。こうしてスコアレスのままハーフタイムへ。

後半：Ginczekがヘディングで先制点をマーク

後半に入り、試合はさらに激しさを増す。すると、フォルトゥナが先制点を奪うことに成功する！右サイドでアペルカンプからのパスを受けたZimmermannがクロスボールを入れると、ゴール前に走り込んだDaniel Ginczekが頭でゴールネットを揺らして1-0に (51分)！一方、ベルリンもすぐさま反撃に出る。フォルトゥナDFの裏へ抜け出したMarco RichterがFlorian Kastenmeierと1対1のシーンを迎えるも、ここはフォルトゥナの守護神が身体を張ってセーブ。さらに56分には、カウンターからMarton Dardaiにシュートまで持ち込まれるも、最後のところでZimmermannが素晴らしいスライディングタックルでブロック。反対にフォルトゥナも、再び右サイドからクロスを受けたGinczekがドッペルパックを狙いに行くも、最後のシュートは僅かにクロスバーの上へ (60分)。

Herthaの猛攻、フォルトゥナの堅い守備

そこから試合は完全にオープンな展開となり、一進一退の攻防に。そんな中、De Wijsが身体を張って相手のシュートをブロックした際、不運なことに負傷し、このオランダ人センターバックに代わってJamil Siebertがピッチへ (62分)。すると、試合が進むにつれてなんとか1点が欲しいHerthaが攻撃に圧力を掛けてくる。66分、Fabian Reeseが放ったシュートはKastenmeierがセーブ。それでも69分、この夏の新加入であるYannik EngelhardtとVincent Vermeijが途中交代で入り、フォルトゥナでのデビューを飾ると、 Thioune監督率いるチームは安定感を取り戻し、Herthaを自陣のゴールから遠ざけることに成功。Herthaにとっては80分にReeseが放った枠外のシュートが唯一のチャンスだった。一方でフォルトゥナは試合終盤、SiebertのミドルシュートやHoffmannが惜しいヘディングシュートなど、もう少しで追加点というチャンスも作り出していた (88分)。こうして試合は1-0のままタイムアップを迎え、フォルトゥナが開幕戦で貴重な勝ち点3を獲得した。

来週はハンブルグでのアウェー戦

今シーズンを見事に勝利でスタートさせたフォルトゥナは次節、8月5日(土)にMillerntorにてFC St. Pauliとのアウェー戦に臨むこととなる (13:00キックオフ)。