会員総会2024での重要なコメント
監査役会とクラブ首脳陣からの報告
11月17日(日)に開催された会員総会2024では、監査役会とクラブ首脳陣が通常の報告を行った。ここではBjörn Borgerding監査役会会長、Alexander Jobst会長、Klaus Allofs役員、Arnd Hovemann役員が述べた重要なコメントを記載していく。
Alexander Jobst会長が…
…”Fortuna für alle”によるクラブの発展について:
「我々はクラブとしての特別なものを保ちながら、同時にスポーツと経済成長のための基盤を築くにはどうすればいいかという答えを出しました」
…入れ替え戦に敗れた後のクラブのリアクションについて:
「昨シーズン、我々は全員が少し違った結末を想像していたとしても、クラブにとって素晴らしい宣伝ができました。
しかし、我々クラブ、ファン、会員、パートナー、スタッフ、またDanielと監督コーチ陣、そしてチームがどのように状況を対処し、新シーズンをスタートさせたのか。それは当たり前のことではなかったと思います」
…クラブ会員数が新記録を更新したことについて:
「現在の会員数は35,312名で、これはクラブ史上最高の増加数であり、最高の会員数でもあります。これは我々にとってさらなる追い風となるでしょう」
…パートナーシップについて:
「我々はブンデスリーガ2部の他クラブにはない内容でパートナーシップを結んでいます。胸スポンサー、腕スポンサー、キットサプライヤーとの契約はすべて記録的なレベルであるだけでなく、契約期間に関しても最長です。これは非常に強力な基盤となっています。しかし、これは”Fortuna für alle”なしには考えられなかったことであり、”Fortuna für alle”があるからこそ、我々は安心して計画を立てることができています。それでも、我々は目標を達成するためにはより多くのパートナーが必要であることも事実です」
…”Partizipation (関与)”について:
「”Partizipation(関与)”が流行語であることは承知しています。しかし、我々にとっては非常に重要なことです。我々のクラブは多様性に富み、寛容でありオープンです。そして、憎しみや疎外に立ち向かいます。一つ明確なことは、その気持ちがないのであれば、他の場所に行けば良いですし、行くべきだということです。この考えに共感してくれる方々のため、我々はこれまで以上に多くの参加型フォーマットを準備していきます。それが我々の言う”Fortuna für alle (みんなのためのフォルトゥナ)”です」
…”Fortuna für alle”の重要性は入場料無料で開催する試合だけではないことについて:
「もちろん”Fortuna für alle”は入場料無料で開催する試合について語られることが多いことは承知しています。しかし、それだけではありません。それはトップチームだけでなく、クラブ全体が恩恵を受けるべきものです。それが我々にとって重要なことで、例えばソーシャルプロジェクトや女子サッカーの拡大なども当てはまります」
…フォルトゥナに対するについて:
「私はフォルトゥナには長年、疑念と懐疑がつきまとっていることに気づいていました。疑念や懐疑にはすべて理由と原因があり、それも理解できます。そして、それらはすぐになくなるものではないでしょう。同時に、私は我々への信頼が高まっていることも感じています。私はこの組織、そしてすべてのスタッフや会員が近年ここで成し遂げてきたことに誇りに思っています。我々はこの信頼に応えるためにも努力し続けなければいけません。我々はこの変化が一部であること、そして新たな道への始まりであることをわかっています」
Arnd Hovemann役員が…
…売上高と経費について:
「前年比35%増の売上高は、我々が正しい道を歩んでいることを証明しています。売上高は7,030万ユーロを達成し、これは2部リーグのシーズンではフォルトゥナ史上最高記録です。その一方で、経費は24%増加していることも、注視しなければいけません」
…低水準と思われた利益について:
「要約すると、ここに挙げたマイナスの影響は合計で1,000万ユーロ弱で、これは我々にとって非常に驚きの数字であり、我々の過失によるものではありませんが、損益計算書で認識されたものです。スポーツの面での成功や高額な移籍金収入があったにもかかわらず、利益がそれ以上に上がらなかった理由はこれで説明できたかと思います」
…人事の面について:
「我々は研修のコンセプトをさらに拡大したいと考えており、毎年少なくとも3人の研修生を受け入れ、常時10人の研修生を受け入れたいと考えています。我々の会社の規模からすれば、これは強力なシグナルであり、この街における我々の社会的責任を強調するものです!同時に、一般的な人手不足となっている時代に、我々はすでに有能な人材を確保しています」
Klaus Allofs役員が…
…今シーズンについて:
「最初の12試合を振り返ると、結果はとてもポジティブだと思います。我々は現在の順位表で3位。第4節から第10節までは首位に立っていました。確かに、ここ数試合でもう少し勝ち点を獲得できるとは思っていましたが、ミスなく、小さな挫折もなく、不運な試合もなく、シーズンを終えられると我々は本当に思っていたでしょうか?」
…Christos Tzolisについて:
「あの条件で、あのような違いを生み出せる選手をフォルトゥナが獲得できたのは本当に素晴らしいことでした。この移籍を通したサクセスストーリーは、フォルトゥナに付加価値を生み出すことができています」
…最近の移籍について:
「我々は”さらなるスポーツの面での発展とフォルトゥナの価値創造”という点から、移籍市場において先を見越した判断ができたと確信しています」
…チームの年齢構成について:
「現在、トップチームの半数に当たる14人が23歳以下です。クラブの付加価値を生み出すために若い選手を育てたいというのが、我々の戦略のひとつです」
…NLZ(ユースアカデミーセンター)について:
「NLZは並外れな仕事を成し遂げています。その点では何も変わっていません!競争率の激しいこの地域で、ブンデスリーガのユースアカデミーセンターと肩を並べることをは素晴らしいことです」
…女子サッカーについて:
「ユースアカデミーセンターとの併合で相乗効果を生み出し、スポーツの成功のための構造的条件を整える新たな可能性を見出しました」
…街におけるフォルトゥナの認識について:
「2023/24シーズンはひとつのことを証明しました。フォルトゥナは成長し、ますます魅力的になっています。多くの重要な数字がそれを示していますし、”Fortuna für alle”は機能しています!それはまた、我々クラブ首脳陣が一致団結した行動を取れているからであり、何よりもすべての重要なポジションに継続性があるからです。特にフォルトゥナでは継続による発展は上手くいくと思います!Bochum戦の後、我々は市から多くのサポートを受けました。 デュッセルドルフとフォルトゥナが再びフィットし、ここからどう発展していくのか、我々全員が非常に楽しみにしています」
Björn Borgerding監査役会会長が…
…入れ替え戦に敗れた後の対応について:
「以前であれば、すべてがバラバラになる危険性が高かったですが、今回はそのようなことはありませんでした!これは、クラブがプロフェッショナルに新たな基本的安定を手に入れたことを示しています。我々はさらに緊密な関係を築き、流れを素早く変え、前向きに未来を見据えています。我々監査役会もまた、CEOとCFOとの契約延長を通して、継続性を確保することで計画の安全性と我々の旅がまだ終わっていないことを明確にしました!」
…Fortuna für alleについて:
「我々は皆、50+1を維持することに賛成しています。したがってこのコンセプトは、クラブの構造を維持し、さらに発展させる機会でもあります」
…今後の会員総会への参加について:
「我々がクラブをより活気あるものにし、未来にふさわしいものにするためには、より多くの若い人たちと接することがとても重要です!未来にふさわしいということは、現代的な方法でコミュニケーションを図り、参加を可能にするということでもあります。だからこそ、この会員総会への参加をより現代的でバリアフリーにすることが必要になると考えています」
…フォルトゥナの未来について:
「共にこの道を臆することなく進んでいけば、クラブをあるべき姿、つまりブンデスリーガの会員制クラブに近づけるでしょう!」