「みんなのため、ただし憎しみや疎外には反対」
フォルトゥナが”ドイツサッカーの追悼デー”に参加
フォルトゥナはFC St. Pauliとのホームゲーム (1月27日(土)、20:30キックオフ)で、”ドイツサッカーの追悼デー”に参加する。試合当日にはこの日のモットーである「Für alle, aber gegen Hass und Ausgrenzung (みんなのため、ただし憎しみや疎外には反対)」を示し、Mahn- und Gedenkstätte Düsseldorfの協力のもと、国家社会主義の犠牲者を追悼する。それを象徴するためにも、この試合では空席が設けられることとなる。
1945年1月27日、アウシュヴィッツ強制収容所から生存者が解放された。過去20年間、ドイツサッカー界は1月末のマッチデーに”ドイツサッカーの追悼デー”としてこの出来事での犠牲者を追悼してきた。フォルトゥナ・デュッセルドルフは民主的で自由な社会の基本的価値観がクラブの理念と合致していることからも、この責任を受け入れている。
フォルトゥナ・デュッセルドルフは、率直さ、関与、寛容さを大切にしており、これは我々の進む道”Fortuna für alle (みんなのフォルトゥナ)”にも表れている。我々はサッカーは人々のものであると確信しているからこそ、例えば最初のホームゲームの入場料を無料にしたり、ピッチ外でも人々をサポートすることに尽力している。しかし「みんなの」という中に、フォルトゥナにはいかなる形でも憎しみや疎外というものは存在しない。だからこそ、我々は”Für alle, aber gegen Hass und Ausgrenzung (みんなのため、しかし憎しみや疎外には反対)”をモットーに、さまざまなキャンペーンを実施する。
追悼の空席
フォルトゥナは今週、強制送還されホロコーストで殺害された12人のデュッセルドルフ市民を追悼する。我々はフォルトゥナの元会長でもあるDr. Waldemar Spier氏に加え、他11人のことを決して忘れず、彼らの歴史を伝え続けていきたいと考えている。そのためにも土曜日、彼らの席は空席のままにし、アリーナのチケットが完売となったFC St. Paulitのホームゲームで、この空席とともに国家社会主義の犠牲となった何百万人もの人々を追悼することとなる。
ウォーミングアップシャツ、試合に招待、ワークショップ
土曜日、フォルトゥナは特別なウォーミングアップシャツを着用する。シャツにはこの日にフォルトゥナが掲げるモットー ”Für alle, aber gegen Hass und Ausgrenzung (みんなのため、ただし憎しみや疎外には反対)”が示されている。そして試合後、このシャツはフォルトゥナのパートナーであるTARGOBANKによってオークションに出され、このオークションで得た収益はすべてデュッセルドルフの施設”Respekt und Mut”に寄付されることとなる。また、フォルトゥナはSt. Pauliとのホームゲームのチケットをパートナースクールの”Schule ohne Rassismus”とデュッセルドルフのユダヤ人コミュニティにも提供する。
また、フォルトゥナはクラブスタッフや会員に向けて反ユダヤ主義をテーマとしたワークショップを開催する。例えば、1月24日(水)にはSABRAと協力して会員向けのワークショップを開催。SABRAは、反ユダヤ主義、人種差別、差別の影響を受けている人々やその親族、反ユダヤ主義に立ち向かう人々のための相談所である。また、SABRAは相談所であるのに加え、主な活動目的は特に反ユダヤ主義というテーマについて、あらゆる関連分野においてユダヤ人の視点を紹介し、その認識を高めることにある。
最も大切なことは、2度と繰り返さないこと!