チームが見せた強いメンタリティ
劇的な逆転勝利が特徴的だった2023/24シーズン前半戦
フォルトゥナにとって今シーズンの前半戦は、信じられないような逆転劇が多かった。リーグ戦でフォルトゥナが獲得した勝ち点の3分の1は、ビハインドから試合をひっくり返して掴み取ったもので、ドイツ杯でもDaniel Thioune監督率いるチームは強い意志とメンタリティを見せつけた。
2023年最後の公式戦、フォルトゥナはまたしても劇的な逆転勝利を収めた。フォルトゥナは1. FC Magdeburgを相手にアウェーにて0-2とリードを許したものの、最終的には3-2と逆転し、貴重な勝ち点3を獲得。試合後にアペルカンプ真大は、「こんなふうにゲームをひっくり返せれば、ハッピーな気持ちでウインターブレイクに入ることができます」とコメント。
FCMでの試合は、フォルトゥナのシーズン前半戦を特徴づける素晴らしい試合だった。そしてなんといっても、”Fortuna für alle”として入場料無料で開催した初戦、1. FC Kaiserslauternとのホームゲームは間違いなくすべてのフォルトゥナファンの記憶に残る試合となっただろう。田中碧のドッペルパックの活躍もあり、Daniel Thioune監督率いるチームは0-3のビハインドをひっくり返し、最後は4-3の劇的逆転勝利を収めた。Florian Kastenmeierはこのエモーショナルな試合後、「私たちがここで成し遂げたことは間違いなく映画にも値するでしょう。オウンゴールとも言えるような2失点を喫し、さらにこの大観衆の前で0-3にされました。しかし、そこから私たちが見せたリアクション、逆転劇は本当に素晴らしかったです。私はこのチームを誇りに思います」とチームを称賛していた。
それだけでなく、Thioune監督率いるチームはKarlsruher SC戦 (3-1)やHannover 96戦 (1-1)でも、先制を許しながらも勝ち点を獲得。フォルトゥナは合計でリーグ戦の3分の1となる勝ち点10ポイントをビハインドの状況から獲得している。これはチームの強いメンタリティーを示す数字と言えるだろう。
また、フォルトゥナはリーグ戦だけでなく、ドイツ杯でもそのモラルを証明。第3回戦の1. FC Magdeburg戦では、試合終了間際の5分間でJona Niemiecがドッペルパックをマークし、2-1の逆転勝利でドイツ杯ベスト8進出を決めた。また、その前の第2回戦、SpVgg Unterhaching戦 (6-3 n.V.)も2-0、3-2と2度リードを許しながらも、フォルトゥナは延長戦の末、逆転に成功。この試合後、Felix Klausは「私たちは素晴らしいチームです。スコアがどうなろうと決して諦めずに自分たちのサッカーを続けますし、私たちは自分たちがゴールを決められるクオリティーがあることを知っています」とコメント。そしてDaniel Thioune監督も、「私のチームは最後まで決して諦めません。私たちがスイッチを切るのは、バスがここを出発する時です」と述べていた。