攻撃力、新加入選手の活躍、若手選手が躍動
前半戦での5つの要点をチェック
今シーズンの前半戦を振り返ってみると、フォルトゥナは勝ち点30ポイントでブンデスリーガ2部の4位につけており、昇格争いを繰り広げているだけでなく、Thioune監督率いるチームはドイツ杯でも準々決勝に進出した。ここでは、そんなシーズン前半戦での5つの要点をチェックしていく。
リーグトップの攻撃力
今シーズンのフォルトゥナの特徴はなんといってもその攻撃力にある。Thioune監督率いるチームは、リーグ最多となる37得点を記録。得点ランキングには、Vincent Vermeij (9得点)、Christos Tzolis (7得点)、田中碧 (4得点)、Jona Niemiec (3得点)が名を連ねており、DF陣のJordy de Wijs (2得点)やJamil Siebert (1得点)も得点をマークした。また、Florian Kastenmeier擁するフォルトゥナのディフェンス陣もリーグ3位の守備力を誇っており、今シーズンここまで21失点しか喫していない。
運動量が豊富なフォルトゥナ
Daniel Thioune監督率いるチームは、今季のブンデスリーガ2部で最も運動量の多いチームのひとつとなっている。フォルトゥナは1試合平均120km以上走っており、リーグでこの数字を上回っているのはFC St. Pauliのみ。また、フォルトゥナの選手たちはインテンシティも非常に高く、スプリント回数も1試合平均218回でリーグ4位につけている。その中でもトップスピード時速35.93kmを記録したDaniel Jastrzembskiは、ブンデスリーガ2部で最も速い選手のトップ10にランクインしている。
若手選手が躍動
今シーズン、Daniel Thioune監督は若手選手の育成にますます力を入れており、23歳以下の選手がすでに4309分間ピッチに立っている。Jamil SiebertとYannik Engelhardtはチームの中心選手として活躍しており、前半戦だけでSiebertは17試合、Engelhardtは14試合に出場。さらに、Sima Suso、King Manu、Tim CorstenとNLZ (ユースアカデミーセンター)所属の選手3人がプロデビューを果たした。それだけでなく、フォルトゥナにとってどれだけ若手選手が重要なのかは、ドイツ杯第3回戦の1. FC Magdeburg戦でも証明された。後半終盤にピッチに立った22歳のJona Niemiecが、出場時間約10分の間に2得点をマークし、フォルトゥナを準々決勝へと導いた。
新加入選手の活躍
リーグ戦とカップ戦を含め、今季フォルトゥナが挙げたゴールの半分以上は新加入選手によるものとなっている。VermeijとTzolisが共に9得点、Isak Jóhannessonが3得点、Engelhardtが2得点、JastrzembskiとSiebertが共に1得点を記録しており、全48ゴールのうち25ゴールを今年の夏に移籍してきた選手たちが挙げている。
アウェーでの強さ
前半戦、フォルトゥナは特にアウェーで強さを発揮した。アウェーでの8試合で勝ち点16ポイントを獲得したフォルトゥナは、アウェー戦のみの順位表でHolstein Kielに次ぐ2位につけている。さらに、Thioune監督率いるチームはドイツ杯の3試合すべてをアウェーで勝利。その中でも特にSV Elversberg戦 (5-0)、1. FC Nürnberg戦 (5-0)、そして先週の1. FC Magdeburg戦 (2-1)は記憶に新しい。