第17節・1.FC Magdeburg vs Fortuna Düsseldorf
3-2!フォルトゥナがMagdeburgで再び逆転勝利
フォルトゥナは今年最後の公式戦で、1. FC Magdeburgを相手に2点ビハインドからVincent Vermeijのドッペルパックとアペルカンプ真大の得点で3-2に試合をひっくり返し、劇的な逆転勝利で2023年を締め括った。
スターティングメンバー:日本人トリオが先発出場
Daniel Thioune監督は前節のKiel戦のスタメンから、2つのポジションを変更してこの一戦に臨むことに。ゴールキーパーFlorian Kastenmeierの前に、内野貴史、Jamil Siebert、Jordy de Wijs、Tim Oberdorfの4バックが並び、中盤にはYannik Engelhardt、田中碧、アペルカンプ真大を配置。サイドアタッカーには、Felix KlausとChristos Tzolis、そして最前線にVincent Vermeijが入る形でキックオフを迎えた。これにより、クラブ史上初めて日本人3人が同時にピッチに立った2022年3月のSC Paderborn戦以来、2回目の日本人トリオ同時出場となった。
前半:FCMが先制
立ち上がり、両チームともにほとんどリスクを冒さず、フォルトゥナは全体的にラインを低く取り、守備を固めながらチャンスを伺う展開に。すると8分、フォルトゥナにこの試合最初のチャンスが訪れる。左サイドからのクロスを相手GKがパンチングでクリアしたこぼれ球を、最後はアペルカンプがボレーでゴールを狙うも、ここは上手くミートすることができない。すると相手チームが徐々に試合の流れを掴み始め、14分にはXavier Amaechiに強烈なミドルシュートを放たれるも、このシュートはKastenmeierがパンチングでセーブ。しかしその3分後、相手に先制点を奪われてしまう。Herbert Bockhornにフォルトゥナの左サイドを突破されると、そこからのクロスが直接ゴールに吸い込まれ0-1に (17分)。
Magdeburgに追加点
早めに試合を振り出しに戻したいThioune監督率いるチームだが、ポゼッションが得意なMagdeburgを相手に、中々自分たちの流れを掴むことができない。フォルトゥナがパスの精度やアイデアを欠く中、FCMに追加点を奪われてしまう。37分、カウンターアタックからAmaechiにゴールネットを揺らされ0-2に。前半はこのまま終了を迎え、フォルトゥナが2点ビハインドでハーフタイムへ。
後半:立ち上がりにVermeijがゴール
Thioune監督はハーフタイムに動き、Felix Klausと内野貴史に代えて、Jona NiemiecとDennis Jastrzembskiと投入。するとフォルトゥナが後半立ち上がりからリアクションを見せ、後半開始早々に1点を返すことに成功する。Engelhardtからのボールを受けたアペルカンプの折り返しに、ゴール前でVermeiが押し込んで1-2とする。これで試合の流れはフォルトゥナに。そこから一進一退の攻防が続き、55分にはゴール前の混戦からTzolisが詰めるも、ここは惜しくもポストを直撃。その1分後、FCMもAtikが約20mの距離から放った直接フリーキックがクロスバーを直撃 (56分)。
フォルトゥナの逆転劇が再び:アペルカンプとVermeijのゴールで逆転
そこから少し試合の激しさは収まるも、Thioune監督率いるチームは70分から再びギアを上げていく。左サイドを突破したJastrzembskiのクロスはファーサイドへ流れるも、逆サイドからOberdorfが折り返し、最後はゴール前でアペルカンプがボレーで押し込み試合を振り出しに戻してみせる。そしてフォルトゥナの猛攻はこれだけで終わらない。75分、前線からのハイプレスでTzolisがボールを奪うと、ボールを受けたVermeijがそのまま相手GKとの1対1を冷静に流し込んでフォルトゥナが逆転に成功!さらにその僅か5分後、Tzolisが追加点とするチャンスを迎えるも、相手を交わして放ったループシュートはクロスバーに阻まれてしまう。そこからMagdeburgも2度チャンスを作り出したものの、最後までしっかりと守り切ったフォルトゥナが3-2の逆転勝利を収めることに成功した。
年明け最初の公式戦はBerlinでのアウェー戦
これでフォルトゥナは勝ち点30ポイントを獲得し、ウィンターブレイクに入ることに成功した。次節、フォルトゥナは来年1月21日(日)にOlympiastadionにてHertha BSCとのアウェー戦に臨む (13:30キックオフ)。