Bericht

2022/05/08 | ニュース

エモーショナルな別れと最後の”フンバ”

別れを告げた5人の選手とOLIVER FINKにフォーカス

今シーズン最後のホームゲームは、いつも非常にエモーショナルなものになる。フォルトゥナからすれば、今回は降格の心配も昇格の希望もなかったとはいえ、SV Darmstadt 98戦では今シーズン限りでクラブを去る5人の選手たちが別れを告げ、フォルトゥナのレジェンドであるOliver Finkの現役引退セレモニーが行われた。そんな金曜日の夜、涙を流したフォルトゥナファンもいたことだろう。

Finkが現役選手として最後にMerkur Spiel-Arenaのピッチに立つ前に、今シーズン限りでクラブを去ることが決まっているFlorian Hartherz、Thomas Pledl、Kai Eisele、Leonardo Koutris、Robert Bozenikのお別れセレモニーが行われた。彼らにはクラブ首脳陣から花束が贈られ、アリーナに集まった3万人以上の観客がこの5人のフォルトゥナへの献身を称えることに。そして、ウォーミングアップを終えてロッカーに戻る選手たち全員がこの5人の選手に駆け寄る姿は、今のフォルトゥナがチームとして纏まっていることを象徴していた。今残っているのは「みんな、ありがとう!」という感謝の気持ちだけだ。

 

続いて、大きな拍手とスタンディングオベーションに迎えられ、Oliver Finkが登場。南スタンドには、”Seit 2009 mehr abgeräumt als jeder Köbes – Danke Finko”という横断幕が掲げられていた。フォルトゥナを長く知らない方のために、彼の持つ数字を紹介しておく。Finkはトップチームにて273試合出場、24得点を記録し、長年キャプテンを務め2度に渡りブンデスリーガ昇格を果たしたレジェンドの1人。2020年からはセカンドチームでプレーし、彼の豊富な経験を若い選手に伝えていた。そんなクラブの歴史上で間違いなく最も重要な人物の1人であるFinkが、多くのファンの前で感謝の意を表した後、試合はキックオフを迎えた。

 

試合は開始直後からフォルトゥナが無敗記録を更新することや、順位を上げるためだけに戦っているのではないことは明らかだった。選手たちはクラブを去るチームメイトや Finkとのお別れに花を添えるためにプレーしていた。そしてフォルトゥナは2-1で勝利を収め、試合後には元キャプテンが南スタンドの前で再び”フンバ”を行うことに。マイクを握ったFinkは、まずかつてのチームメイトやコーチ、そしてもちろんスタジアムのファンたちに感謝の言葉を述べ、それから”フンバ”を主導。Matthias Zimmermannは「最後、ファンが再び”Olli Fink”と共に勝利を祝えたのは本当に素晴らしかったです。彼は最高のキャプテンであり、素晴らしい男であり、デュッセルドルフの象徴的存在です。今日、我々は彼にふさわしい形で別れを告げることができました」と述べ、Finkと熱い抱擁を交わした。

 

そしてまた素晴らしいのは、Finkがこれからもフォルトゥナに残ることだ。Finkは少し時間を空けてから、10月よりユースアカデミーセンターで役割を担うこととなっている。

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