2021年度の会員総会が終了
財務数値の発表 // 会員による新選挙管理委員会の選出
2年ぶりにクラブ首脳陣との対面式で開催された2021年の会員総会が終了した。昨日、4月28日(木)の18:00より、Merkur Spiel-Arenaにクラブ会員が集まり、監査役会およびクラブの役員によるスピーチのほか、選挙管理委員会の選出や財務数値の発表などが行われた。
まず初めに、Björn Borgerding監査役会会長が会場に集まった299名 (うち288名が投票権を保持)のクラブ会員を歓迎。亡くなられた会員を悼み、記念日を迎えた会員を祝福した後、Björn Borgerding監査役会会長と共にクラブの役員であるAlexander Jobst会長、Klaus Allofs役員、Arnd Hovemann役員が講演台に立つことに。
監査役会とクラブ首脳陣の展望
Borgerding監査役会会長は名誉職とフォルトゥナの新しい役員の構成を発表し、フォルトゥナの発展や問題点についても説明。2月から就任したAlexander Jobst会長は、出席した会員に自己紹介を行い、その中で「フォルトゥナはフォルトゥナであり、これからもそうでなければなりません。これはつまり、我々は一つのクラブであり、これからもそうであり続けるということです。我々にはその責任があります」と強調した。また、48歳の会長は、クラブがトップチーム以上の存在であることを明確にしている。フォルトゥナはこの都市における大きな重要性を明確にする必要があり、Jobst会長は長年に渡り試行錯誤を繰り返し成功させてきたものを維持しながら、将来的にさらに新しいものを生み出していきたいと考えている。フォルトゥナの会長はスピーチの中で、女子サッカー部の将来性や、新しい施設の創設についても言及した。
Klaus Allofsスポーツ役員はスポーツ面の状況について、プロとNLZの両方を説明し、その活動を高く評価した。また、来シーズンに向けてのメンバー構成や、スポーツ面におけるクラブの長期的な目標についても説明し、「最大限の野心を持ち、成功を追求します。そのために私、そして我々役員がいます。中期的にはブンデスリーガに復帰し、そこで地位を確立することです。もちろん、それは会員制のクラブが定めた枠組みの中での話です」とコメント。また、クラブのコミュニケーションやCSRの活動についても説明した。そしてArnd Hovemann役員 (財務部門)は、自己紹介と2020/21シーズンの財務数値を発表し、これから期待する財政面の発展についての見通しも述べている。
発表された財務数値は以下の通り:
コロナパンデミックによる経済的損失:
- 2021/22シーズン:500万ユーロ (現時点での予想値)
- 2020/21シーズン:1100万ユーロ
- 2019/20シーズン:670万ユーロ
- 合計:2270万ユーロ
収益と経費:
- 2020/21シーズンの収益:4810万ユーロ
- 2019/20シーズンの収益:8240万ユーロ
- 2020/21シーズンの経費:5010万ユーロ
- 2019/20シーズンの経費:8240万ユーロ
2020/21シーズンの税引後の結果:- 200万ユーロ
クラブの資本金:
- 2020/21シーズンの資本金:500万ユーロ
- 2019/20シーズンの資本金:700万ユーロ
債務:
- 2020/21シーズンの債務:1660万ユーロ
- 2019/20シーズンの債務:2690万ユーロ
今後の見通し:
- コロナパンデミックが続いているため、2021/22シーズンには数百万ユーロの損失を見込んでいる。
- 2022/23シーズンから、コロナの状況は安定する見込みとなっている。
- 2024/25シーズンからは、スポーツ界への課徴金がなくなるため、更なる成果が期待される。
Hovemann役員は財務上の数字を非常にポジティブに整理しており、「2019/20シーズンは黒字ゼロ、2020/21シーズンは約200万ユーロの損失で幕を閉じました。これはネガティブな結果ではありながらも、これは非常に良い数字だと言えます。我々と規模が同等なクラブは、我々よりはるかに悪い結果を出しています」とコメントしている。
選挙管理委員会の選出 - 13の規約の改正を議決
各スピーチの後、クラブ首脳陣および監査役会のメンバーは個人投票を行うことに。その後、選挙管理委員会の選挙が行われ、5人が立候補したためブロック選挙という形での開催となった。これにより、Thomas Bollien氏、Michael Ihle氏、Günter Karen-Jungen氏、Christian Köker氏、Mehdi Schröder氏の5名が圧倒的多数で選出され、新しい選挙管理委員会を構成することに決定している。
会員総会の最後には、13の規約の改正が議決された。中でも会員は、第2条の4項を「当クラブは、身体的、精神的、性的であるか否かにかかわらず、あらゆる形態の暴力を非難する」に拡大することに改正。また、環境保護でもこの条例を規定に置くことに。また、古い用語である”rassisch (人種的な)”という概念を排除することでも合意に至った。将来的に総会をデジタルで開催できるようにするための動議については、公正な議論の末に撤回され、修正されることとなっている。同様に議題9では、カタールW杯でのボイコットの可能性に関する議論され、ドイツ代表が大会をボイコットすべきであるとするクラブのポジションペーパーを修正することが多数決で決定した。
そして22時49分、Björn Borgerding監査役会朝が2021年度の会員総会を閉会した。



