de Wijsの初ゴールとBOZENIKの千里眼
フォルトゥナでの初ゴールをマークしたJordy de Wijsにフォーカス
サッカーには、ただひたすら待ち望む瞬間がある。もし、Dynamo Dresden戦のキックオフ前、フォルトゥナファンにこの試合で絶対に見たいものは何かと尋ねたら、Jordy de Wijsのフォルトゥナ初ゴールと答える人もいただろう。そして、昨日がまさにその日となった。
Jordy de WijsがQueens Park Rangersからフォルトゥナにレンタル移籍してきたのは約3ヶ月前のこと。フォルトゥナファンの中にいる多くのサッカー玄人を怒らせるつもりはないが、2022年1月29日までde Wijsという名前はデュッセルドルフの一部の人にしか知られていなかったと言っても良いだろう。
しかし、それはほんの数週間で全く違うものとなる。この27歳のセンターバックは、その力強いパフォーマンスで全てのファンを納得させ、強靭なプレースタイルと情熱、そして感情豊かなオランダ人は、フォルトゥナサポーターの間でも非常に人気のある選手となっている。身体を張った守備で相手をストップした時やゴールの後など、何度もファンを鼓舞するde Wijsの心のこもったパフォーマンスは非常に印象的だ。そんなde Wijsは、間違いなくこの短期間でデュッセルドルフに欠かせない存在となっている。
そして、Dynamo Dresden戦では自身でもフォルトゥナでの初ゴールをマーク。誰もが待ち望んでいた彼のゴールでアリーナは歓喜に沸き、彼の名前がスタジアムに響き渡った。このセンターバックは、コーナーキックのこぼれ球を押し込んで2-0とし、喜びを爆発させた。そして、最初はピッチ上のチームメイトと喜びを分かち合い、次にRobert Bozenikがフィールドに駆け付けた。Daniel Thioune監督は試合後の記者会見で、「Robertは試合前、Jordyに幸運を祈ると共に、彼に”今日は君がゴールを決めるよ”言っていたんです」と説明。
しかし、Wijsにとってこのフォルトゥナ初ゴールの喜びは長く続かなかった。de Wijsは試合後「個人的にはもちろんゴールを奪えて嬉しかったですが、結局試合には勝てなかったので、ゴールはどうでもいいです。このような試合は最後までコントロールし、チャンスをしっかりとものにして、クレバーに試合を終わらせなければなりません」とコメント。
彼の言う通りだろう。しかし、残念な結果に終わったとはいえ、少し時間が経てばこのセンターバックはDynamo戦で挙げたゴールを懐かしく振り返るに違いない。もしかすると、今後またBozenikがde Wijsに「今日は君がゴールを決めるよ」と助言するかもしれない。



