第30節・Hannover 96 vs Fortuna Düsseldorf

Hannoverから勝ち点1を獲得

イースターの土曜日、フォルトゥナはHannover 96から勝ち点1を獲得した。75分間以上に渡り数的優位の状況だったものの、残念ながらそれを活かすことができなかった。それでもフォルトゥナは、Daniel Thioune監督のもとでの無敗記録を9試合に伸ばすことに成功している。

スターティングメンバー：Petersonに代わりIyohaが先発

Daniel Thioune監督は、風邪で欠場となったKristoffer Petersonに代えてEmmanuel Iyohaを起用し、それ以外はFC Hansa Rostock戦と同じメンバーでこの一戦に臨むことに。前節に続き、負傷中のAdam Bodzek、Daniel Ginczek、Jakub Piotrowskiは欠場し、そしてFelix Klausも胃腸炎により急遽欠場を余儀なくされることとなった。

 

前半：序盤はHannoverがゲームを支配

試合序盤、まずはホームのHannoverが試合の流れを掴む。9分、中央でフリーになったDominik KaiserがSebastian Kerkにラストパスを送るも、ここはFlorian Kastenmeierがスーパーセーブ。その1分後、今度はKaiserにミドルシュートを放たれるも、ここもKastenmeierが立ちはだかり、相手にゴールを許さない (10分)。そして15分、Maximilian Beierが次のチャンスを逃すと、今度はフォルトゥナが反撃に出る。田中碧の素晴らしいロングボールから、Rouwen Henningsが相手DFラインの裏へ抜け出すと、ペナルティエリア手前でNiklas Hultに倒されフリーキックを獲得。そして、このファウルが決定的なチャンスを阻止したとして、Hannoverの左サイドバックは一発退場処分に (16分)。

 

最初は多くのチャンスを作り出すも、そこからはアイデアを欠く展開に

これで試合の流れは大きく変わる。Hannoverは数的不利になったことで全体的にラインを下げ、フォルトゥナがボールを保持しながら攻めるという展開に。まずは、Hultのファウルで得たフリーキックをKhaled Nareyが直接狙うも、ここはゴールの上を越えていく (18分)。その数分後、再びNareyがシュートを放つも、ここも僅かにゴール右へ (22分)。さらに、右サイドを駆け上がったMatthias Zimmermannからのクロスも、後少しのところでRouwen Henningsに合わない (23分)。そのわずか1分後には、Henningsがミドルシュートで狙うも、ゴールの枠を捉えられず (24分)。そして、おそらくこの試合での最大のチャンスがNareyに訪れる。相手DFラインの連携ミスからボールを奪い、角度のないところからシュートを放つも、これもゴールの上を越えていく (27分)。しかしその後、しっかりと守備を固めるHannoverに対し、フォルトゥナはなかなか決定的なチャンスを作り出せず、0-0のままハーフタイムへ。

 

田中にチャンス

後半の展開を一言で表すと、”粘り強さ”だろう。Hannoverは引き続きコンパクトな守備で、Thioune監督率いるフォルトゥナを自陣のゴールから遠ざけていく。そんな中、クロスボールにゴール前へ走り込んだ田中碧が、ペナルティエリア内でJulian Börnerに倒されるも、主審のTobias Stieler氏はPKの判定を下さない (49分)。

 

Iyohaのシュートは僅かにゴール左へ

一方で、Hannoverも時折カウンターアタックを仕掛けてくる。そして69分には、フォルトゥナのゴールまで17mの嫌な位置でフリーキックを与えてしまうも、Kerkが直接狙ったシュートはゴールの上を越えていく。そして74分、この試合最後のチャンスとなったIyohaのシュートも、僅かにゴール左へ逸れていった。こうして、フォルトゥナは最後まで数的優位の状況を活かすことができず、0-0のスコアレスドローでタイムアップを迎えた。それでも、フォルトゥナはDaniel Thioune監督のもとでの無敗記録を9試合に更新し、現在勝ち点37ポイントを獲得している。来週金曜日、ホームで行われるDynamo Dresden戦 (4月22日、18:30キックオフ)に勝利すれば、ついにリーグ残留を決めることができる。