特別ユニフォーム、センターバックコンビ、多くの選手が復帰
HSV戦での5つの要点をチェック
昨日の試合もまた、これ以上内容を付け加えることができないようなフォルトゥナの典型的な試合となった。今回の5つの要点チェックでは、ピッチ内外での情熱的なフォルトゥナをテーマにしており、もちろん試合終了間際の悔しい失点についても触れている。
1.再びUltras (熱狂的なファン)の姿がスタジアムに
Merkur Spiel-Arenaで行われたHSVとのホームゲームには、3万人以上の観客が集まり、その中には久しぶりにUltras (熱狂的なファン)の姿があった。これにより、2年以上の時を経て、南スタンドは再び旗と横断幕で埋め尽くされることに。そんな彼らは、エモーショナルな試合で最高の雰囲気を作り出してくれた。試合後の記者会見で、Daniel Thioune監督は「我々はファンのためにサッカーをしています。再び彼らと共に戦えることは素晴らしいことです」とコメントしている。
2.白の特別ユニフォーム
もちろん、フォルトゥナが白いユニフォームを着るのは珍しいことではない。しかし、HSVとのホームゲームで着用したユニフォームは、デュッセルドルフの芸術家で風刺画家のJacques Tilly氏がライン川沿いにあるデュッセルドルフの街の特徴を表現した特別なユニフォームだった。ピッチ上の選手たちは、このユニフォームを見に纏い、素晴らしいパフォーマンスを発揮。この特別ユニフォーム”Jacques Tilly”を手に入れたい方は、オンラインショップなどで購入することが可能となっている。
3.疲れを知らないフォルトゥナ
ここ数週間、Daniel Thioune監督率いるチームは、特にある一つのこと証明している。それは、試合に勝つためにピッチの上で90分以上に渡って見せる情熱だ。最近は「心をピッチの上で表現する」という言葉を何度も耳にしていたが、まさにそれをフォルトゥナは土曜日にもやってのけた。試合序盤はHSV得意のポゼッションに対してしっかりとプレスをかけ、何度も高い位置でボールを奪うことに成功。しかし、残念ながらそれをゴールに繋げることができなかった。それでも、フォルトゥナがこの調子で戦い続ければ、今シーズンさらに多くの勝利を掴み取ることができるだろう。
4.安定感のあるセンターバックコンビ
もちろん”良い守備”というは、センターバックのパフォーマンスだけが評価されるものでないことは誰もが理解している。それでも、Jordy de WijsとAndre Hoffmannのコンビは特別に称賛されるべきだろう。2人はこの試合でも自信に満ちたパフォーマンスを発揮し、相手にほとんど危険なシーンを作らせなかった。HSVのRobert Glatzelはブンデスリーガ2部屈指のストライカーの1人であるものの、最後の同点弾を決めるまではほとんど何もさせなかったと言っても過言ではない。そして、Hoffmannとde Wijsの重要性を示す統計がある。2部リーグにてこの2人が一緒にスタメン出場した5試合で、フォルトゥナはわずか3失点しか喫していない。
5.後半ロスタイムの失点
しかし、昨日のパフォーマンスをいくら褒めても、最後のシーンを語らずには終われない。この試合だけではないが、試合終了間際の失点はあまりにも痛すぎる。フォルトゥナは前節のSC Paderborn戦でもロスタイムに同点弾を許していた。また、興味深い統計がある。もしブンデスリーガ2部の全試合がロスタイムなしの90分丁度にタイムアップの笛が鳴っていたとしたら、フォルトゥナはあと勝ち点8ポイント (!)を獲得できており、リーグで6位につけていることになる。Thioune監督は試合後、「最後までもっと冷静にプレーしなければいけません。ファウルをしてしまうと、相手がペナルティエリア内にボールを入れてくるのは当然です。残念なのは不必要なボールロスト、そしてファウルでフリーキックを与えてしまったことです」と述べている。もちろん残念な気持ちはあるものの、これは決して改善できない部分ではない。



