Bericht

2022/03/13 | ニュース

フォルトゥナ史上初:日本人3人が同時出場

アペルカンプ、田中、内野がスタメン

昨日の午後、フォルトゥナはチーム内で起こっているクラスターにより、U23から6人、U19から1人の選手をトップチームに補充してSC Paderbornとのアウェー戦に臨んだ。フォルトゥナはこのような状況でもチーム一丸となって戦い、Paderbornに1-1の引き分けで貴重な勝ち点1を獲得。そしてこの一戦には、この日キャプテンを務めたアペルカンプ真大、中盤の要である田中碧、そしてU23チーム所属でプロデビューを飾った内野貴史の日本人3人が同時出場。フォルトゥナで日本人3人が同時にピッチに立ったのは、これがクラブ史上初のこととなっている。

今シーズン第26節となったPaderborn戦、21歳にしてブンデスリーガの伝統クラブであるフォルトゥナ・デュッセルドルフのキャプテンを任されたアペルカンプ真大は、試合後、このことについて「選手協議会のメンバーがみんなコロナでいなかったので、自分の中では少し予想してましたけど、実際に試合前日のミーティングで監督から”明日は真大が21歳の若さでキャプテンとして公式戦に臨むけど、これは非常に特別なことだ”と言われたときは本当にドキドキしました。だけど嬉しかったです」とその時の心境を語り、続けて「この1週間は試合に向けていつも通りの準備ができなくて大変でしたけど、そんな中でU23やU19の選手を含め”自分たちには何も失うものはない”、”チーム一丸となって戦う”というのが一番重要でした。今日はキャプテンを務めましたが、試合に入ってからはキャプテンということをあまり考え過ずに、いつも通りに自分のプレーをしました。勝利まで後少しだったので本当に悔しいですが、最後の最後まで何が起こるかわからない、これがブンデスリーガ2部です」と自身の経験から2部リーグの厳しさを強調した。

 

またフォルトゥナの、そして日本代表の中盤の要である田中碧は「今週1週間はバタバタしてたので、メンタル的にも少々疲れた部分もありましたし、練習もしっかりとできていない状況だったのでコンディション的には結構キツかったです」と説明しながらも、「ただ今日は本当に多くのサポーターが来てくれていたので、それが大きな力になりました。もちろん勝てればよかったですけど、こういう状況の中で自分たちの出来る限りのことをやったと思います。このメンバーでやるのは初めてだったので、難しい部分もありましたが、そういうのも含めてチームが一つになってやれたという感覚がありました」と試合後にコメントしていた。

 

そして、この試合でブンデスリーガ2部デビューを果たした内野貴史は、試合当日について「アップの時にはそんなに緊張してなかったんですけど、やっぱり入場前にエントランスの中で並んだ時は独特な雰囲気がありました。最初の10分は本当に膝が震えてる感覚でしたね。だけど、碧くんや真大をはじめ、監督やベテラン選手が声を掛けてくれたのが大きかったですし、アウェーなのにフォルトゥナのサポーターがびっくりするくらいいて、ものすごい声援を送ってくれたのに感動してすべてが吹っ切れました」とその時の心境を振り返った。また、アペルカンプも「タカ、すごいよかったですね。いいプレーができてました」と内野のプロビューを称賛し、田中も「いや、よかったですね。堂々とやれていましたね」と褒めの言葉を贈った。

 

ドイツ・ブンデスリーガで日本人3人が同じチームで同時にピッチに立つということは、そう頻繁にあることではない。おそらく2016年にHannover 96で清武弘嗣、山口蛍、酒井宏樹の3人が同時出場した以来のことで、その前には前例のないことだろう。これに関して、アペルカンプも「日本人3人が同時に出場できたのは嬉しいです。歴史に残りますね」とコメントしてる。

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