Bericht

2022/03/13 | ニュース

プロデビューを裏で支えた大きな存在

ブンデスリーガ2部デビューを果たした内野貴史にフォーカス

フォルトゥナは昨日の午後、コロナによる多くの欠場者を出していることで、U23やU19の選手がトップチームに帯同し、試合のできる人数16人ギリギリでアウェー戦に臨むことに。しかし、こんな状況の中でもチームは一丸となって戦い、SC Paderbornを相手に1-1の引き分けで勝ち点1を獲得することに成功した。ここでは、そんな一戦でブンデスリーガ2部デビューを飾り、堂々としたプレーで90分フル出場を果たし、チームに大きく貢献したU23チーム所属の内野貴史にフォーカスしていく。

内野は試合後のインタビューで、「今日は運良くこういった形で出番が回ってきたので、絶対にこのチャンスをものにしたいという気持ちを持ってピッチに入りました。自分としては簡単なミスもありましたし、まだまだ改善点はたくさんありますけど、この状況で少しでもチームの力になれたと言う部分では自分のプレーに後悔はないです。初めてのプロデビューでしたし、自分のサッカー人生でこの日を忘れることは絶対にないと思います。これからまたチャンスが訪れるかわからないですけど、今回こういった経験をできたことで得られた自身を次に繋げていきたいです」とコメント。

 

それだけでなく、どのような気持ちでプロデビュー戦に臨んだのかについて聞かせてくれた内野は、「前日の夜、ホテルでめちゃくちゃ緊張していたんですが、碧くんが僕にどうしたらいいのかとか、自身のデビュー戦のこととか本当に色んな話をしてくれて、それで僕もすごく良いメンタルで試合に臨むことができたんです。あの碧くんの言葉がなかったら、今日のような割り切ったプレーはできなかったと思います。試合中も碧くんが常に僕にアドバイスとか声を掛けてくれて、本当に心強い存在がピッチの上にいたので、思い切ってやれました」と自身のプロデビューに大きな支えとなった田中碧の存在について説明。

 

また、この試合でキャプテンを務めたアペルカンプ真大についても、「真大の存在も大きかったです。真大は同じ年ながらすでにドイツ・ブンデスリーガで多くの経験がありますし、自分と同じでドイツでステップアップしてデビューしてるという部分もあったので、そんな彼がキャプテンとして同じピッチの上にいるのは本当に大きかったです」と述べ、続けて「試合前に監督から熱い言葉をかけてもらったり、ラファ、エディ、フロー、カレードとか経験のある選手たちが”難しく考えなくていい。お前のいつものプレーをすればいいんだ。俺たちがサポートするから”と声をかけてくれたので、思い切ってプレーすることができました」とチーム全体がサポートしてくれたことも説明した。

 

後半終了まで約10分、足を攣ってピッチに倒れ込んだシーンについて「正直、60分を過ぎたくらいから本当にキツくて、そこからは自分との戦いでした。やっぱり雰囲気も違いますし、力も入ってたので。ただ、あそこでバツを出して交代するのは簡単でしたけど、今のチームの状況もありますし、90分アグレッシブに走り切るっていう部分が自分の長所でもあるので、あそこでまだいけるかいけないか聞かれた時にいけると答えられたのは、U23チームでも日頃からそういう気持ちでサッカーやってることを証明できたと思います」と内野。

 

そんな彼の貢献もあり、フォルトゥナはこの危機的状況の中でもチーム一丸となって貴重な勝ち点1を獲得することに成功。支えてくれたチームに感謝し、素晴らしいパフォーマンスでプロデビューを飾り、チームに大きく貢献した内野にまたチャンスが訪れることは間違いないだろう。彼のこれからのさらなる飛躍に期待が高まる。

 

内野貴史について:

今シーズンからフォルトゥナのU23チームに所属している内野貴史は、日本のジェフ千葉ユースで成長を遂げ、若くして2018年に渡独。その後ドイツで、1.FC Düren U19、Alemannia Aachen (ドイツ4部)、そしてフォルトゥナのU23チームへと、着実にステップアップを続けてきた苦労人だ。そんな内野が、2022年3月12日に行われた2021/22シーズンの第26節、SC Paderborn戦にてブンデスリーガ2部でプロデビューを飾っている。

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