KIDS CAREが成功を収めた1年を振り返る
すでに113のスポーツクラブがこのプロジェクトに興味
1年前、フォルトゥナ・デュッセルドルフはKinderschutzbund Düsseldorf (デュッセルドルフ市の児童保護連盟)、Jugendamt (児童施設)、Stadtsportbund (スポーツ連盟)とともに”KIDS CARE”プロジェクトをスタートさせた。このプロジェクトはフォルトゥナのプロ選手であるRouwen Henningsが後援者を務めており、初年度にはすでに113のスポーツクラブが興味を示している。
これはデュッセルドルフのスポーツクラブに対し、児童保護に関するアドバイスを行うものであり、スポーツクラブと共に独自の児童保護コンセプトを開発していくことにフォーカスしている。デュッセルドルフ児童保護連盟のDr. Hauke Duckwitz会長は、プロジェクトの開始時に「性的暴力を受けた子どもや若者たちは、自分の人生において生涯にわたり心に傷を持ち続けます。だからこそ児童保護連盟は、子どもや若者が過ごす場所を徹底的に安全なものにしていきたいと考えています。それには家族、保育所、学校のほか、スポーツクラブも含まれます」と述べていた。
このプロジェクトがスタートして1年、すでに113のクラブが”KIDS CARE”に興味を示しており、中でもDüsseldorfer SC、Düsseldorfer HC、Borussia Düsseldorf、DEGは今、児童保護協会とともに独自の児童保護コンセプトを開発している。現時点では、合計22のクラブがスポーツクラブに所属する子どもたちをあらゆる暴力から守るため、独自のルール、構成、コンセプトの開発に取り組んでいる。また、この他にもすでに多くのクラブがスタートラインに立っている。
サッカーの発展、広報、CSRを担当するKlaus Allofs役員は、「児童保護コンセプトを機能させることは、将来的にすべてのスポーツクラブにとって質の高いクラブであることの特徴であり、必要不可欠なものとなります。子どもたちが情熱を持ってそのスポーツに打ち込むために、いかなる形でも暴力は必要ありません。これを実現させるのが我々クラブとしての役目です。だからこそ我々は、まだ決心のついていないクラブには、是非”KIDS CARE”に参加していただきたいと思っています」とコメント。
児童保護の担当者であるDJK Sportfreunde Gerresheim 1923 e.V.のAndreas Schmitz氏は、”KIDS CARE”に熱意を持って取り組んでおり「Kinderschutzbund (児童保護連盟)と提携できたことは大きな喜びです。これまでの前向きな結果は、我々が協力して取り組んでいる”KIDS CARE”プロジェクトが良い方向に進んでいることを証明しています。子どもたちを守ることは、我々の心の中にあるものであり、当たり前のことであるはずです」と述べている。
児童保護コンセプトの開発は決められたプランに沿って行われるのではなく、各クラブそれぞれの条件に合わせて行われる。また、児童保護コンセプトというのはすでに定められているものではなく、それぞれのクラブの児童保護問題に合わせて対処していく必要がある。そのため、”KIDS CARE”に参加するクラブには、特別な専門教育を受けた専門家がサポートすることとなる。なお、児童保護連盟は各クラブに個別で同行し、継続して積極的に子どもの保護する活動を無料で行っている。
興味のあるクラブは、ウェブサイト (www.kidscaref95.de)からこのプロジェクトの詳細を確認することが可能となっている (ドイツ語)。ご不明な点、ご質問等はこちら (0211/61705723、kidscare@f95.de)まで。



