Bericht

2021/12/12 | ニュース

OBERDORFの小さな物語

驚異的な成長を遂げているセンターバックにフォーカス

サッカーだけで物語を書くことは難しいかもしれないが、これが特別な物語であることは確かだろう。Tim Oberdorfは2019年、まだドイツの5部リーグであるオーバーリーガ・ヴェストファーレンのTSG Sprockhövelでプレーしていた。その時、彼はすでに22歳。プロ選手になるための門は狭くなり、Oberdorf自身もそこまでプロ選手へのこだわりを持っていた訳ではなかった。それでも、人生ではよくあるように、自分が想像していたものとは違う結果となっている。

2021年末、Tim Oberdorfはフォルトゥナのプロ選手となり、それから2部リーグで出場した8試合で非常に安定したパフォーマンスを見せている。25歳という年齢はプロサッカー界では遅咲きとも言える。周りには16歳でブンデスリーガデビューを飾る選手も少なくない。Oberdorfは2019/20シーズンにフォルトゥナのU23チームに移籍を果たすと、すぐに地位を確立し、2020/21シーズンにはキャプテンを務めることに。しかし、彼はその時にもプロとしてのキャリアはあまり考えておらず、サッカーと並行して大学で教員になるための勉強をしていた。「プロサッカー選手は私のプランAではありませんでしたが、もちろん今の状況を受け入れていますし、本当に嬉しく思っています」とOberdorf。

 

怪我などによりセンターバックの選手状況が容易ではなかったため、Christian Preußer監督がOberdorfを夏にオーストリアで行ったトップチームのトレーニングキャンプに帯同させると、そこでのパフォーマンスが評価されて引き続きチームに留まることに。昨日、OberdorfはAndré ScheidtがMCを務めるFortuna Talksにて、「サッカーは運にも左右されます」とコメントしている。彼が初めて2部リーグで先発出場を果たしたのは第11節にホームで行われたKarlsruher SC戦で、相手はPhilipp Hofmannのようなトップレベルのストライカーだった。それでも、この試合で素晴らしいパフォーマンスを見せたOberdorfは、引き続きスターティングメンバーに名を連ねるようになる。Oberdorfは「ブンデスリーガ2部とレギオナルリーガはもちろん違いますが、私はこれまで通りにプレーすることを心掛けています。結局、サッカーであることは同じですからね」とコメント。そして12月上旬、彼は自身初となるプロ契約を結び、2024年までの契約にサイン。これのより、未来の生徒たちは彼の授業をもう少し待たなくならなければくなった。

 

そんなOberdorfは、土曜日に行われたFC St. Pauli戦でも再び自分の実力を発揮し、Guido BurgstallerやIgor Matanovicを相手に何度も素晴らしいタックルを見せるなど、ベテランのような活躍を見せただけでなく、時には相手のペナルティエリア付近にも顔を出し、ミドルシュートを放つなど積極的な姿勢も見せていた。St. Pauli戦を前にした記者会見で、このような展開は想定内だったのかという質問に対し、Christian Preußer監督は「そうですね。私は5ヶ月間彼のトレーニングを見ていたので、予想はしていました」と述べ、続けて「Timはしっかりを我々の話を理解し、自分のやるべきことをわかっています。我々は彼を信頼していますし、とても満足しています。我々は彼がどこから来たのかということを忘れてはいけません」とコメントしている。

 

これはOberdorf自身も同じだろう。そして、これからも大切な人たちと過ごしていく日々が、すべてのこと受け入れていく時間となるに違いない。また彼は「これからも夢かと思うような瞬間が訪れるかもしれませんね」とコメントしている。

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