Hansa”コグ船”の母港へ
対戦相手チェック:Hansa Rostock
10月31日(日)、フォルトゥナはバルト海沿いの街にて、Hansa Rostockとのアウェー戦に臨む (13:30キックオフ)。ここでは、長期に渡り2部リーグとは無縁となっていたRostockを紹介していく。
再びブンデスリーガ定着?
Hansa Rostockがブンデスリーガ2部に所属していたのは9年前。2012年5月に3部リーグへ降格してからというもの、厳しい年月が続いた。Rostockは当初、自らの目標を達成できず、中には降格圏ギリギリで残留を果たしたシーズンも経験するなど、最初の5年間は二桁台の順位でシーズンを終えることに。2017/18シーズンからは3部リーグで記録を持つ指揮官であり、非常に経験豊富なPavel Dotchev監督が就任し、Hansaを3年連続で6位に導いていた。そして、2019年1月からは現指揮官でもあるJens Härtel監督が指揮を執り、Hansaは再び安定した強さを取り戻す。そして、昨シーズン3部リーグで2位となったRostockは、2部リーグへの昇格を成し遂げることに成功している。
”Kogge”ことRostock
Hansa Rostockについて語る際には、よく”Kogge”と表現されることがあり、これはクラブの紋章にもある”コグ船”にちなんだものとなっている。Jens Härtel監督が船のキャプテンとして (ピッチ上ではGKのMarkus Kolkeがキャプテン)、チームの方針を決定していると言えるだろう。その中でチームの中心となるのがセンターフォワードのJohn Verhoek。このオランダ人ストライカーは1,88mの身長を活かしてゴールを量産し、現在13位につけているチームの柱とも言える存在だ。チームの得点王でもあるVerhoekは、これまでに6得点を挙げており、Hansaが挙げた全得点の半分以上を決めている。また、1アシストも加えれば、Rostockが挙げた全得点の約3分の2に関与していることとなる。
スタンドからの大きなサポート
”Kogge”の母港とも言えるOstseestadion。いくつかの調査によると、約3万人の観客を収容できるこのアリーナはドイツで最も人気のあるサッカースタジアムの1つであり、当時3部リーグでは最も人気のあるスタジアムに選ばれていた。また、Rostockのファンはドイツでも非常に熱狂的であることで知られており、現在はブンデスリーガ2部で成功を収めるためにも、さらに彼らの熱が増している。今シーズン、数席の空席が残った例外を除き、Ostseestadionでの試合は常に完売となっていることからも、Hansa Rostockはファンが素晴らしいサポートをしてくれていることを確信できるだろう。なお、フォルトゥナが最後にOstseestadionでプレーしたのは2016年のドイツ杯第1回戦で、その時はFlingernの伝統クラブが3-0で勝利を収めている。



