KHALED NAREYの”特別な試合”
古巣相手に素晴らしいパーフォーマンスを発揮したNAREYにフォーカス
激闘の末、Hamburger SVとの一戦を1-1の引き分けに持ち込んだのは、何よりも全ての選手が大きな貢献を見せたチームパフォーマンスだった。しかし、Volksparkstadionではその中でも黒のユニフォームを見に纏うフォルトゥナのKhaled Nareyが、古巣を相手に素晴らしいパフォーマンスを発揮している。
この27歳のサイドアタッカーは試合立ち上がり早々から存在感を見せつける。Nareyはそのスピードを活かして何度も右サイドを突破。そんなNareyは試合後「私個人としては、もちろん特別な試合でした」とコメント。それもそのはず、彼はHSVで3年間プレーしたものの、今夏には移籍を余儀なくされていた。だからこそ、この試合へのモチベーションがさらに高まっていたのは当然と言えるだろう。これによりデュッセルドルフに移籍を果たしたNareyは、今季ここまでもフォルトゥナですでに素晴らしいパフォーマンスを発揮していたが、Volksparkで見せたパフォーマンスはまさに別格だった。
それは数字にも表れている。Nareyはこの試合でフォルトゥナの選手の中でも最高走行距離となる11,9kmをマークしただけでなく、チーム内の最速スピード33,4 km/時も記録。さらに彼はピッチ上で最も多くのデュエルに勝利した選手ともなっている (16回)。
59分、相手GKのDaniel Heuer Fernandesと1対1の場面を迎えたサイドアタッカーは、Rouwen Henningsへのラストパスを選択するという判断ミスをしたことでビッグチャンスを逃し、素晴らしいパフォーマンスに得点という結果を上乗せすることはできなかった。試合後、このプレーに対してNareyは「Rouwenにパスを出したシーンでは、自分自身でシュートするか、キーパーを交わしにいくべきでした。まぁ後からテレビを見れば、こうすればよかったとか色んなアイデアが湧くものです」と語っている。
それでもNareyはFelix Klausへのパスで1-1の同点ゴールをお膳立てし、彼が強調した「非常に価値のある勝ち点」の獲得に貢献。フォルトゥナはHSVに引き分けたことにより、これでアウェーで3戦無敗となった。そして来週土曜日には、Karlsruhe SCを相手に”ホーム初勝利”というミッションに臨むこととなる。
そこでも再びKhaled Nareyが絶好調であることを願っている。



