第10節・Hamburger SV vs Fortuna Düsseldorf
フォルトゥナが数的不利の中でもHSVに勝ち点1を獲得
価値のある勝ち点1!土曜日の夜に行われたHSVとのトップゲームは、フォルトゥナが1時間以上に渡り数的不利の状況を強いられたにも関わらず、最終的には勝ち点を獲得することに成功した。試合は前半、Robert Glatzelに先制を許しリードを奪われると、その直後にはEdgar Pribが一発退場となる展開に。それでも最後まで諦めずに戦い、素晴らしいパフォーマンスを見せたフォルトゥナが後半にRobert Bozenikのゴールで同点に追いつき、1-1でタイムアップを迎えている。
スターティングメンバー:4つのポジションを変更
Christian Preußer監督は、代表ウィーク前に行われたSC Paderborn戰 (2-3)の先発メンバーからいくつかのポジションを変更してこの一戦に臨んだ。右サイドバックにはMatthias Zimmermannが入り、Khaled Nareyがその前のサイドハーフに。これによりFelix Klausはベンチスタートとなった。また、センターバックにはコロナに感染したことで欠場したAndre Hoffmannに代わり、Dragos Nedelcuが出場。そして中盤には、Jakub Piotrowskiと代表から戻ったばかりの田中碧に代わり、Edgar PribとキャプテンのAdam Bodzekが先発。ちなみに、U17チームのDavid Savicが初めてトップチームのメンバー入りを果たしている。
前半:相手チームが先制
HamburgのVolksparkstadionに集まった約4万人の観客の前でフォルトゥナは良い立ち上がりを見せ、すぐにいくつかのチャンスを作り出す。6分にはPribが先制点のチャンスを迎えるも、クロスボールに合わせたシュートは上手くミートすることができない。その直後にはNareyがミドルシュートを放つも、このシュートはゴールの上へ (8分)。しかし、フォルトゥナは良い立ち上がりを見せたにも関わらず、相手が迎えた最初のチャンスで得点を許してしまう。クロスボールから、ゴール前でRobert GlatzelがNedelcuとの競り合いに制し、すぐさま反転して放たれたシュートはFlorian Kastenmeierもなす術なく1-0に(19分)。
Pribが一発退場
その直後、フォルトゥナに更なる悲劇が。Pribがサイドライン側でタックルした際にTim Leiboldのふくらはぎを踏んでしまい、主審のChristian Dingert氏は最初イエローカードの警告を与えたものの、VAR判定の結果、レッドカードを提示 (25分)。これにより、フォルトゥナは10人での戦いを強いられてしまうことに。その後、Preußer監督率いるチームは数的優位のHamburgに猛攻を受け、Sonny Kittel (32分)やRobin Meißner (45分+3)に危ないシーンを作られるもなんとか凌ぎ切り、1-0のままハーフタイムへ。
後半:フォルトゥナのカウンターアタック
フォルトゥナにとって後半の戦い方は明確だった。HSVがボールポゼッションするのに対し、カウンターを狙う。後半立ち上がりにはHSVがチャンスを迎えるも、GlatzelのダイレクトシュートはKastenmeierが好セーブを見せ (52分)、その3分後にはゴール前でMeißnerにシュートを放たれるも、ここはゴールの上を越えていきピンチを逃れる (55分)。しかし、この段階ですでにHSVが速攻カウンターアタックの対応が得意でないことは明らかだった。特に素晴らしいプレーを見せたNareyが、古巣相手に何度もチャンスを作り出す。すると59分、カウンターからフォルトゥナの20番が相手DFの裏へ抜け出すと、GKのDaniel Heuer Fernandesと1対1の局面に。しかし、Nareyは自分自身でシュートを打たず、Rouwen Henningsへのラストパスを選択するも、全速力で戻ってきた相手DFのJonas Meffertにクリアされ、惜しくもこのビッグチャンスをものにすることができない
Bozenikが同点ゴールをマーク
それでも、このシーンからゲームの流れが変わる。HSVはフォルトゥナのカウンターアタックを警戒し、そこまで攻撃に圧力を掛けてこない展開に。すると、フォルトゥナの勇気あるパフォーマンスがついに報われる。70分にPreußer監督が田中碧、Felix Klaus、そしてRobert Bozenikを投入した1分後、まさにこの交代が功を奏す。Nareyからのパスをペナルティエリア内でKlausがヒールで折り返すと、そこに走り込んだBozenikが押し込み1-1に (71)。その後、再び猛攻を仕掛けてくるHSVだが、フォルトゥナはFaride Alidou (77)とGlatzel (89)にハーフチャンスを与えた以外、相手に決定的なチャンスを作らせない。一方のフォルトゥナも、85分にNareyが低いシュートを放ったものの、ここは相手GKの好セーブに阻まれ追加点には至らなかった。こうして最終的に1-1のままタイムアップを迎え、フォルトゥナが非常に価値のある勝ち点1を獲得することに成功している。
次節はKarlsruheとのホームゲーム
10月23日(土)、フォルトゥナはKarlsruher SCをホームのMerkur Spiel-Arenaで迎え撃つ (13:30キックオフ)。



