フォルトゥナが#FOOTBALLPEOPLEウィークをサポート

ナチス時代の過去に折り合いをつけることにフォーカス

これまでは”FAREウィーク”として知られていたキャンペーンが、今年は#FootballPeopleウィークとして10月7日から21日までの間で開催される。その目的は、ファン、クラブ、選手、特にマイノリティや差別を受けている人たちを結びつけることであり、FARE団体は平等とインクルージョンのためにもスポーツにおける不平等をなくし、社会変革のためのツールとしてこのキャンペーンを行っている。フォルトゥナ・デュッセルドルフも今後、このキャンペーンウィークで行われるプロジェクトに貢献したいと考えており、特にナチス時代に起きたフォルトゥナの過去と折り合いをつけることにフォーカスしている。

フォルトゥナはブンデスリーガ2部に所属するプロサッカークラブとして、社会的責任を果たすためにも社会的プロジェクトに取り組んでいる。1930年代、フォルトゥナはドイツ帝国で最も人気がある最高のサッカークラブの一つだった。しかし、遅くとも国家社会主義者が政権を握った1933年のドイツ選手権で優勝したことにより、クラブはナチス・ドイツの大混乱に巻き込まれることに。”AG Fortuna-Geschichte”の活動により、全てを明確にできたわけではないものの、フォルトゥナが1933年から1945年の終戦までに担った役割を厳密に回顧することができた。調査結果によると、この間にクラブはひとつの同調者でしかなかったという。クラブは国家社会主義に反対する小さな看板を繰り返し設置していたものの、全体として認識できるような目立った影響をもたらしたわけではなかった。

 

この#FootballPeopleウィークの期間中、10月20日の19:00から行われるオンライン講義では、ナチス時代のフォルトゥナが再考することとなる。フォルトゥナのアーカイブコレクションの責任者であり、CSR部署のマネージャーであるTom Kosterによる60分のプレゼンテーションは、特に当時の不公平なシステムの中でのクラブの姿勢に焦点を当てている。このイベントへの参加はこちらのリンクから。

 

さらに、キャンペーンの期間中にはクラブのレジェンドであるEgon Köhnen氏が抽選で選ばれたクラブ会員とともに、Dr. Waldemar Spier氏の墓所を訪問する会員イベントも予定されている。Spier氏は当時、真のフォルトゥナファンであっただけでなく、フォルトゥナの試合委員会のメンバーでもあり、クラブ史上最大の成功を収めた1933年のドイツ優勝を経験した人物でもある。 しかし彼はユダヤ人の宗派であったため、1944年に国家社会主義者によってアウシュビッツ強制収容所に送還され、非人道的な監獄環境で命を落としていた。クラブは元メンバーであるSpier氏の死を偲んで、2017年に彼の自宅前に記念石を設置。そして今、Kölner Straßeにある記念石が#FootballPeopleウィークに再びこのテーマの中心となる。