未だ白星のないチーム
対戦相手チェック:今季初勝利を挙げたいAUE
今週末の9月12日(日)、フォルトゥナはドイツの東方へ移動し、Erzgebirge Aueとのアウェー戦に臨む (13:30キックオフ)。新監督、そして多くの新加入選手を迎えたErzgebirgeは、楽観的にシーズンをスタートさせたものの、自分たちの期待からはやや遅れをとっていると言えるだろう。それでも、新しく結成されたチームは今シーズン、すでにその可能性を証明している。ここではそんなAueをチェックしていく。
信頼あるGK:
2008年からErzgebirgeのゴールマウスを守っているMartin Männel。ブランデンブルグ出身のGKは、Erzgebirgeで2部リーグ昇格を2回、3部リーグへの降格を1回経験している。現在、”Schachter”ことAueは2部リーグで2年連続6回目のシーズンを戦っているが、チームはこのGKがこれまでにどのような役割を果たしてきたのかをわかっており、Dirk Schuster前監督も「我々が2部残留を成し遂げられたのは彼のおかげです」と、昨シーズンのリーグ残留に貢献した33歳のGKについてコメントしていた。Männelは昨年の春、Aueでの419試合出場を達成し、クラブにおける記録保持者となっている。また、これまでにAueのキャプテンはErzgebirgeで436試合に出場しており、これからも多くの試合に出場することとなるだろう。
若い監督:
今シーズンからはAliaksei Shpileuski監督がErzgebirge Aueの指揮官を務めており、33歳の同監督はSchuster前監督の後任として2024年までの契約を結んでいる。ベラルーシ人のShpileuski監督は、Sonnenhof Großaspachのユースチームで指導者としてのキャリアをスタートさせた後、VfB Stuttgartのアカデミーへ活動の場を移す。その後、RB Leipzigのユースアカデミーセンターに移り、5年の間監督を務めていた。そこからベラルーシを経由して2018年にカザフスタンに渡り、Qairat Almatyの指揮官を務めると、2020年にはカザフスタンのリーグで優勝を成し遂げる。そして数ヶ月前、Shpileuski監督は再びドイツへ。AueのHelge Leonardt会長は「何回もの話し合を経て、彼が我々のクラブの価値観と一致していることを確認できました」と、新監督の能力に確信を持っている。
不運なシーズンスタート:
新監督の下で迎えた今シーズン、Erzgebirgeはおそらく違ったスタートを想像していただろう。Aueはこれまで5節を終えて、勝ち点3ポイント獲得で最下位となっている。とはいえ、2部リーグの歴代順位表が29位であるだけでなく、今季これまでにNürnbergやFC St. Pauli、Schalkeなどから勝ち点を獲得し、リーグのトップクラブと互角に戦えることを証明しているのチームを過小評価してはならない。それでも、ここ最近のSandhausen戦とKiel戦での敗北は苦いものとなり、順位を下げる結果に。また、リーグのライバルでもあるIngolstadtとのドイツ杯第1回戦に1-2で敗北を喫したこともErzgebirgeの雰囲気を悪くしている。フォルトゥナは日曜日、Shpileuski監督率いるチームの初勝利が少なくとももう1週間先になるよう、最高のパフォーマンスを見せる必要がある。



