ミッションは1部昇格
対戦相手チェック:大きな変化があったSchalke
4試合で勝ち点4ポイント獲得:これは今季これまでのフォルトゥナの戦績であるのと同時に、次の対戦相手となるFC Schalke 04の戦績でもある。Schalkeはこの結果に満足しておらず、特に先週末に行われた現在首位を走るRegensburgに喫した1-4の敗戦は、チームに不満をもたらしている。それでも、Dimitrios Grammozis監督率いるチームが大きなポテンシャルを持っていることに反論の余地はない。ここではそんなSchalkeを詳しくチェックしていく。
ManchesterからRegensburgまで
2018年の春、Schalkeはまだ雲の上の存在だった。Domenico Tedesco監督のもと、”Königsblau”ことSchalkeは地元のライバルクラブであるDortmundを圧倒してリーグ準優勝を果たし、チャンピオンズリーグへの出場権を獲得していた。そのチャンピオンズリーグでSchalkeは、準々決勝でManchester Cityに敗れて敗退。ManchesterのEtihad-Stadiumで行われたファーストレグでは、7-0の大敗を喫していた。また、”Königsblau”はブンデスリーガでも恒例上位3位以内に入ることができない状態が長く続き、2シーズンを中堅以下で終えた後、昨シーズンには勝ち点16ポイントのみの獲得に終わり、2部降格を余儀なくされていた。先週、Regensburgに黒星を喫したことで13位に後退したSchalkeだが、Dimitrios Grammozis監督率いるチームは今シーズンすでにそのクオリティーを証明している。例えばHamburger SVとのシーズン開幕戦では、最終的に敗れたものの献身的なパフォーマンスを発揮し、Kiel戦では3-0の快勝で格の違いを示している。
若手選手とアイデンティティー
Schalkeのメンバーは今シーズンから大きく変わり、2部へ降格後、Suat Serdar、Omar Mascarell、元フォルトゥナの選手であるBenito Ramanなどの名のある選手たちがクラブを去っていった。その代わりに今、Schalkeは若手選手の育成とクラブへの帰属意識に一層力を入れている。特に注目すべきなのは、BochumやMainzでの10年間の時を経て故郷のクラブに戻ってきたDanny Latzaが、すぐにキャプテンに任命されたことだ。彼は副キャプテンのVictor Pálssonとともに、この厳しい時期において若いチームを牽引していくことが期待されている。近年、Matthew HoppeやMalick Thiawなどアカデミーチームから多くの選手がトップチームへと昇格を果たしており、2部リーグではより多くの責任を担い、自分たちの役割をこなしながら成長していくことが期待されている。また、Grammozis監督は長年VfL Bochumのアカデミーで活躍していたことから、ルール地方でよく言われる”Malocher-Mentalität”を熟知している。そして、Mike Büskensをコーチに、Gerald Asamoahをトップチームのチーフに迎え、チーム内部にもSchalkeのアイデンティーを持つ2人が就任している。
チームの頼りどころTerodde
彼はチームが上手くいっていないときでも得点を挙げられる存在だ。Simon Teroddeは開幕からの4試合ですでに4得点をマークしており、DarmstadtのPhilipp Tietzとともにブンデスリーガ2部の得点ランキングでトップに立っている。そんなTeroddeは、2部リーグで通算154ゴールを記録したDieter Schatzschneiderの記録にあと9得点に迫っている。フォルトゥナでもプレーした経験のある33歳のストライカーは、Berlin、Bochum、Stuttgart、Köln、Hamburgなど数々の伝統クラブで多くの得点を挙げてきた。ちなみに、VfB Stuttgartと1. FC Kölnでは、2部リーグ降格後に彼のゴールで再び1部昇格を果たしている。昨シーズンにHamburger SVで昇格を逃したゴールゲッターは今、FC Schalkeを再び1部リーグへ昇格させることが期待されている。



