2017年を振り返って。
宇佐美の加入や、ユースチームが日本遠征を実施。
デュッセルドルフにはドイツで最も多くの日本人が暮らしており、その数は7000人を超えると言われ、400社以上の日系企業の活動拠点となっている。デュッセルドルフの日本コミュニティとの関係性は年々深まってきているが、今年はそれだけでなく、宇佐美貴史の加入により、日本からも大きな関心を持たれるようになった。さらにU17/U19の混合チームが日本遠征を実施するなど、日本との関係が非常に深まった1年となった。
今年の夏、移籍市場が閉まる前日に、フォルトゥナはFC Augsburgより1年間のレンタルで宇佐美貴史を獲得することとなった。そしてこの日本人MFは、これまでに12試合に出場し、2得点を記録しているが、そのどちらもチームにとっては貴重なゴールとなった。デビュー戦となったUnion Berlin戦では途中出場から、3-2の大逆転勝利に繋がる同点ゴールを決め、さらに初スタメンとなったFC St. Pauli戦では、開始早々に豪快な先制ゴールをマークし、2-1のアウェー勝利に貢献した。この活躍は日本のメディアからも大きく取り扱われ、フォルトゥナが日本からも大きく注目されるようになった。
その宇佐美は、加入からの半年の2回のサイン会を開催し、多くの日本人ファンが長蛇の列を作った。特にme and all hotel Düsseldorfで開催したサイン会では、3時間を超えるイベントとなったが、最後の1人まで丁寧にサインと写真撮影に応じ、多くのファンを喜ばせた。そのほかにも、金城ジャスティン俊樹に続く2人目の日本人選手でもある宇佐美の加入後は、フォルトゥナ通信やフォルトゥナ日本語HPへの関心もさらに大きくなり、多くのファンが目にするツールへと成長を見せている。
2017年の日本に関するテーマとして挙げられる2つ目は、フォルトゥナU17/U19のミックスるチームが9月に行った日本遠征だ。大阪で開催されたJリーグ主催のU17大会に招待され、来日することとなったが、日本でフォルトゥナをより知ってもらうための大切な機会として、Frank Schaeferユースアカデミーダイレクターだけでなく、Robert Schäfer会長も同行することとなった。現地では、Schäfer会長がフォルトゥナを日頃から支援してくれている日立の本社を訪問しただけでなく、今季から腕スポンサーを務める東洋タイヤの本社へはチーム全員で表敬訪問を行い、盛大な歓迎を受けた。大会ではSinisa Suker U19監督とJens Langeneke U17監督の2人の指揮のもと、2勝2敗という結果になったが、結果以上に掛け替えのない経験を積む機会となった。
さらに、今年のフォルトゥナユースアカデミーには、さらに嬉しい話題がある。現在U19チームに所属するアペルカンプ真大が、今年の3月にU17日本代表に初招集され、アメリカ遠征に参加している。またU23チームには、今年1月にSC Düsseldorf-Westより橋本峻弥が加入し、これまでの30試合で10得点を記録しているだけでなく、この夏にはさらに三宅海斗も新加入し、今シーズン15試合に出場し、2ゴールを挙げる活躍を見せている。