「それぞれが限界まで出し切らないといけない」
VfB Stuttgart戦に向けたFriedhelm Funkel監督の記者会見。
Friedhelm Funkel監督はホーム開幕となるVfB Stuttgart戦を控え、「おそらく35000人は入るであろう観客の前でプレー出来ることは、誰にとっても素晴らしいことだ」と喜びを口にした。Stuttgartは昇格候補としてESPRITアリーナに乗り込んでくる。
この一戦に向けてどのように挑むかとの質問に対してFunkel監督は、「誰にとってもこれだけ多くのサポーターの前で、この試合に出場出来ることは喜ばしいことだ。サポーターにとって、緊張感のある良い試合をすることが出来ればと思っている」と述べた上で、前節のSandhausenでのサポーターらの声援にも言及し、「我々は2点のビハインドを負ってしまったが、それでも彼らは声援を送り続けてくれた。そのあと押しを受けて我々は、最終的には同点に追いつくことが出来た。Stuttgart戦でも同様のサポートを受けて、良い結果を勝ち取りたい」と、サポーターへの感謝と、その重要さを口にした。
1部から降格してきたStuttgartは、今季の昇格候補クラブの1つであり、この試合でもサポーターの声援は不可欠なものとなる。月曜日の夜に行われたFC St. Pauliとの一戦で2-1の勝利を収めたが、「この試合の後半を見れば、Stuttgartがどのような攻撃力を持っているかは一目瞭然だ。Alexandru Maximが投入されてからは前線に信じられないくらいのプレッシャーを掛けてきたが、その結果として逆転勝利を収めている。もちろんSt. Pauliに勝利出来たことは、運もあったかもしれないが、それを得るに十分なパフォーマンスだったと思う。Christian Gentnerは昇格クラブとして自覚を持ち、しっかりとチームを牽引していたが、それは他の選手たちも一様に見て取ることが出来た」と、この試合を見た感想を述べた。
また指揮官は、「Stuttgartだけでなく、St. Pauliもトップチームの1つであることが良く分かったし、上位争いをしてくことになると感じた。我々はトップチームではない分、どの試合もそれぞれが限界まで出し切らなくてはいけない。私は選手たちが毎試合、全力を出し切った、と言える試合をしてくれることを願っている。そしてそれに結果が伴ってくれれば、それに越したことはない」と続けた。
戦術面に言及したFunkel監督は、「ディフェンスとオフェンスをしっかりと組み合わせていく必要がある。それはもちろん、シチュエーションに応じて対応していくことになる。時には前線からハイプレッシャーを掛けたり、それを緩めることもあるだろう。重要なことは試合の中でもいくつもシステムを柔軟に使いこなしていくことだろう」としたうえで、「もちろん我々は得点を奪いたいと思っている」と、この試合でも守りに徹するわけではないことを強調した。
StuttgartのJos Luhukay監督は、以前にFunkel監督のもとでプレーした選手という間柄であり、旧知の仲でもある。この再会に関しては、「彼は間違いなくエキスパートであり、サッカーのためにすべてを捧げる素晴らしい人間だ。彼が歩んできた道を知る者は、誰もが敬意を示すことになるだろう。これまでの監督としてのキャリアの中で3度の1部リーグ昇格を成功させているが、その中でもHerthaとGladbachでは、昇格候補としてのプレッシャーを受けながら、その任務を遂行させている。彼はそういった大きな期待とプレッシャーの中でどのように戦っていけばいいかということを熟知している」と最大級の敬意を表した上で、「今シーズンが彼にとって素晴らしいものになることを願っているが、我々を相手にして、勝ち点6が取れるとは思わないで欲しい」との思いを述べた。
ファンにとってこの一戦のメンバーも気になるところだが、Adam BodzekとAlexander Madlungは今週初めの練習を回避している。「Marcel Sobottkaは常に私の考えの中で重要なポジションを占めている。彼は準備期間に素晴らしいパフォーマンスを見せてきてくれていたし、いつでも出場する準備が出来ていることも良く分かっている。もちろん、Adamのコンディションがどうなるかを待つことにはなるが、Marcelがスターティングメンバーとしてピッチに立つ可能性も十分にある」と、Bodzekのポジションに言及した。誰がキックオフの際にピッチに立っているかは現在のところ不確定ではあるが、相手を苦しめるために必要なことは分かっている。「Stuttgartから勝利を掴むために、我々にとって最高な日にする必要がある。そのために、我々が持つすべてを使い切りたい」と意気込みを述べて、この日の記者会見を締めくくった。



