今季は4つのNWRダービー。
ブンデスリーガ2部2015/16シーズンが開幕。
今夜、ついにブンデスリーガ2部の新シーズンが開幕する。今シーズンの開幕戦となるのはMSV Duisburgと2.FC Kaiserslauternとなるが、フォルトゥナは日曜日にアウェーでUnion Berlinと対戦することになるが、今シーズンのフォルトゥナは、多くのダービーとなる戦いが控えていることになる。
Frank Kramer監督率いるフォルトゥナの今シーズンの対戦相手をチェックしていこう。
開幕のUnion Berlin戦に続き、第2節でフォルトゥナは、1部からの降格クラブSC Paderbornと対戦する。Markus Gellhaus新監督の下、2部リーグで再起をかけるチームが、ESPRITアリーナでのホーム開幕の相手となるが、これが今季最初のNRW(ノルドラインヴェストファーレン州)ダービーとなる。
そしてその次のホーム戦となるのが、同様に降格クラブであるSC Freiburg。Christian Streich監督率いるチームは、昨季の最終節に降格が決定するという厳しい結果となった。また、昨季3位でHSVとの入れ替え戦に挑み、惜しくも昇格を逃してしまったKarlsruher SCは、Reinhold Yaboの移籍という痛手を負ったが、新シーズンでの再挑戦に燃えている。
また、今季から復活する2つのダービーが存在する。1つ目はMSV Duisburg戦。元フォルトゥナ戦士であるMichael RatajczakとDustin Bomheuerとの再会にもなるこの一戦は、Duisburgが3部から昇格を決めたことで、再び実現することになった。また同様に、3部から2部に復帰を果たしたArminia Bielefeldとの対決は、ダービーという意味だけでなく、フォルトゥナをRegionalliga(当時3部)からブンデスリーガ1部にまで引き上げたNorbert Meyer監督との再会という意味も持つ。
ちなみに3部との入れ替え戦に挑んだ1860 Münchenは、Kielとの接戦を制して2部に残留を果たし、再起にかけていることも忘れてはいけない。
今季の4つのNRWダービーで忘れてはいけないのは、すでに恒例となっているVfL Bochum戦。僅か50kmの距離の街同士が対戦するということもあり、また、元フォルトゥナのNando Rafaelが加入したチームとの激突は、注目が集まることは間違いない。
1860 Münchenが入れ替え戦に向かうことになった背景に、降格を免れた3クラブの存在がある。元フォルトゥナ監督のMike Büskens氏が指揮したSpVgg Greuther Fürthは、最終節でLeibzigにて敗戦を喫するも、2部残留を確定させた。しかしBüskens氏が退任を発表したことで、後任はVfR Aalenを降格から救ったStefan Ruthenbeck氏となることが決定した。また、フォルトゥナの昨季の最終戦の相手となったFSV Frankfurtは、Benno Möhlmann氏からTomas Oral氏を新監督として迎えることで、新シーズンに向けて再スタートを切ることになっている。
昨シーズン最後まで残留争いで緊迫した中にいた„KiezkickerことFC St. Pauliは、最終節にSV Darmstadt 98が1部昇格を喜ぶと同時に、無事2部残留を決めることが出来ていた。また同様に、1.FC HeidenheimとSV Sandhausenも、シーズン終盤は苦しい戦いが続いたが、無事2部残留を決め、新シーズンへの準備を進めている。HeidenheimはエースFlorian Niederlechnerを引き抜かれてしまったが、その代わりに2人の元フォルトゥナ戦士であるBen HalloranとSebastian Heidingerを補強している。
Heidengerは今季からLeibzigの指揮を執るRalf Rangnickの構想外となったためにHeidenheimへ移籍をしたが、そのRangnick氏はSalzburgより、Peter Gulacsi、Stefan Ilsanker、Massimo Bruno、Marcel Sabitzer、Nils Quaschnerという5選手を移籍加入させている。これに加え、1部クラブよりトッププレーヤーであるWilly OrbanとDavie Selkeが加入しており、今シーズンの2部の中では圧倒的な補強を行なったことになる。
そして過去2シーズン続けて4位に終わった1.FC Kaiserslauternと、思い通りのシーズンにはならなかったEintracht Braunschweig、1.FC Nürnbergの古豪クラブ3つも、やはり要注意ということになる。
今季のブンデスリーガ2部には伝統クラブも多く含まれているが、激しい昇格レースが繰り広げられることが予想される。願わくはフォルトゥナもその中に加わり、シーズンを過ごしていくことを祈っている。




