フォルトゥナ・デュッセルドルフが最初のカーボンフットプリントを作成
2035年までに気候ニュートラルへ向けた重要なステップ
フォルトゥナ・デュッセルドルフが初めてカーボンフットプリントを作成し、2035年までに気候をニュートラルにするという市の目標に貢献するため、重要な第一歩を踏み出した。ClimatePartnerの協力により、フォルトゥナのカーボンフットプリントが算定され、クラブは現在の最大二酸化炭素排出量を把握し、削減の可能性を特定することができる。そして、ファンの移動はクラブにとって二酸化炭素排出の最大の要因のひとつであるため、すでにファンとのワークショップが開催されており、試合会場への移動に伴う二酸化炭素排出を削減するためのアイデアを共に考え、実現の可能性を検討している。
昨年、フォルトゥナはサステナビリティに関する責任をさらに拡大し、この分野を組織に定着させたことで、従来のCSRへのコミットメントから全体的なサステナビリティ管理へと構成を変更。フォルトゥナ・デュッセルドルフは2023年7月、州都のクラブとして初めて”Düsseldorfer Klimapakt mit der Wirtschaft”に署名。そして、オフシャル気候パートナーとして、クラブは二酸化炭素排出量を削減し、2035年までに気候をニュートラルにするという市全体の目標に貢献することを約束した。
最初のステップは、クラブが一年間に排出する二酸化炭素の”現状”を把握することであり、フォルトゥナはClimatePartnerとともに2022/23シーズンの二酸化炭素排出量を事業活動のさまざまな場所 (ファンショップ・アルトシュタット店、オフィス、Merkur Spiel-Arena (ホームゲーム)、Flinger Broichにあるユースアカデミーセンター、トップチームのクラブハウス、アレーナ練習場、Flinger BroichにあるToni-Turek-Hausなど) を考慮して算定した。これは、Greenhouse Gas Protocol Corporate AccountingとReporting Standard (GHG Protocol)のガイドラインに基づいて計算されている。
結果はファン・会員ポータル”Block F95”でチェック可能となっている。
このカーボンフットプリントにより、クラブは現在最も二酸化炭素排出している要因を把握し、削減の可能性を特定することができる。そして、この結果に基づいて気候保護戦略を策定し、明確な対策が実施可能に。”ファンの移動”をテーマとした2つのワークショップは、カレンダーウィークの16周目と18周目に開催され、試合会場への往復における二酸化炭素排出量を削減するための具体的なアイデアを共に考えることとなる。この基礎となったのは、クラブがシーズンチケットホルダーを対象に実施した移動手段の分析となった。ファンの移動に関する結果と次へのステップは現在も検討中で、近日中に発表される予定となっている。
Arnd Hovemann役員 (CFO):
「カーボンフットプリントの作成は、我々がさらに自分たちの行動に責任を持つための重要な取り組みでした。このカーボンフットプリントにより、フォルトゥナ・デュッセルドルフにおける気候保護の基盤ができました。これを基に、二酸化炭素排出量を削減するための具体的な戦略を策定していきます。同時に我々は、2035年までに気候をニュートラルにするというデュッセルドルフ市全体の目標を達成するため、デュッセルドルフ市を最大限に支援するという約束を守ります」
デュッセルドルフ市、Dr. Stephan Keller市長:
「デュッセルドルフ最大のスポーツクラブであるフォルトゥナ・デュッセルドルフが、”Düsseldorfer Klimapakt mit der Wirtschaft”の一環として初めてカーボンフットプリントを作成したことを嬉しく思います。より気候に配慮した移動コンセプトの作成にファンが積極的に参加してくれることは、スポーツと社会がいかに協力して効果的な気候保護を推進できるかを示す素晴らしい例です。2024年にデュッセルドルフで開催されるサッカー欧州選手権は、サステナビリティを大きなテーマとした大会になるため、この取り組みはますます重要になっています。持続可能な気候保護対策は、社会のあらゆる関係者との緊密な協力があって初めて成功するものです。デュッセルドルフ経済開発庁の気候協定オフィスでは、気候に配慮した未来への道を歩む企業のためのプログラムを用意しています」
ClimatePartner GmbH、Klaus-Peter Siemssen社長:
「カーボンフットプリントの作成は、企業の気候変動防止戦略の中心的な要素であり、削減の目標を設定し、具体的な対策を導き出すための出発点となります。我々はフォルトゥナ・デュッセルドルフと共にこのようなステップを踏めることを嬉しく思います。非常にエモーショナルで、強い影響力を持つスポーツクラブのコミットメントは、ロールモデルとしても重要な役割を果たしてくれます。この貢献は、気候保護に必要なスピードを達成するために極めて重要となります」