入れ替え戦セカンドレグ・FORTUNA DÜSSELDORF VS VFL BOCHUM

フォルトゥナが入れ替え戦でVFL BOCHUMに敗北

フォルトゥナはVfL Bochumとの入れ替え戦セカンドレグ、120分を0-3で終え (合計3-3)、PK戦の末に5-6で敗北を喫した。これにより、フォルトゥナはブンデスリーガ2部に残留することなる。

スターティングメンバー：ファーストレグと同じメンバーが先発

Daniel Thioune監督は3-0で勝利したファーストレグと同じメンバーで入れ替え戦セカンドレグに臨んだ。これにより、ゴールキーパーにはFlorian Kastenmeierが入り、4バックにはMatthias Zimmermann、Tim Oberdorf、Jordy de Wijs、Emmanuel Iyohaが並び、中盤にはMarcel Sobottka、Yannik Engelhardt、そして田中碧を配置。最前線には右にFelix Klaus、左にChristos Tzolis、中央にVincent Vermeijが入る形でキックオフを迎えた。

 

前半：HofmannのゴールでBochumが先制

超満員となったMerkur Spiel-Arenaで、最初にチャンスを作り出したのはフォルトゥナだった。1分、田中がペナルティーアーク付近からシュートを狙うも、これはわずかにゴール左へ逸れていく。その後、徐々にBochumがボールをキープする時間が長くなると、セットプレーから先制点を決められてしまう。Kevin StögerのFKをゴール前でPhilipp Hofmannに頭で合わせられ0-1に (18分)。

 

両チームにチャンス

Bochumは得点を奪った後、すぐに追加点を狙いにくるも、フォルトゥナの守備陣が体を張ったディフェンスで大きなチャンスを作らせない。反対に、31分にはThioune監督率いるチームがチャンスを作り出す。しかし、TzolisのFKに合わせたde Wijsのヘディングシュートはわずかにゴールの枠を捉えられず。そして、前半終了間際にはVfLが立て続けにフォルトゥナゴールに迫ってくるも、Keven Schlotterbeckのヘディングシュート (41分)とLukas Daschnerのミドルシュート (44分)は、どちらもゴールネットを揺らすまでには至らない。その結果、フォルトゥナの1点ビハインドでハーフタイムへ。

 

後半：Hofmannがドッペルパック

後半立ち上がり、最初のチャンスを作ったのはBochum。ペナルティーエリア内からDaschnerにシュートを放たれるも、ここはOberdorfが体を張ってブロック (50分)。一方、フォルトゥナはカウンターの瞬間を狙っていた。そして55分、右サイドを駆け上がったZimmermannの折り返しにIyohaがダイレクトで合わせるも、このシュートは大きくゴールの上を越えていく。すると66分、リスクをおかしてでも猛攻を仕掛けてくるVfLに追加点を奪われてしまう。フォルトゥナの左サイドでStögerをフリーにしてしまうと、そこからのピンポイントクロスをファーポストでHofmannに頭で押し込まれ0-2に。

 

StögerのPK

そこからフォルトゥナにとってさらに悪い展開に。StögerのセンタリングがZimmermannの手に当たったとして主審のDeniz Aytekin氏はPKの判定を下す。そして、このPKをStögerに決められ0-3となってしまう (70分)。さらにそのわずか2分後、浅野にゴール前でヘディングシュートを放たれるも、ここはKastenmeierが好セーブを見せ追加点を許さない。そこから試合は中盤での攻防が続いたが、後半終了間際には再びBochumがチャンスを作り出す。中盤でのコンビネーションからOsterhageがゴール前に折り返し、そこに浅野が走り込むも、このラストパスはわずかに合わずピンチを逃れる (90分)。後半ロスタイム、Tzolisが得意のポジションからドリブルで切れ込み放ったシュートは相手DFがブロック (90分+6分)。そして試合はこのまま後半タイムアップを迎え、(ファーストレグとセカンドレグの結果が3-3となったため)延長戦に突入。

 

延長戦でゴールは生まれず

延長前半は両チームともポゼッションの局面を交互に繰り返す展開となり、延長最初の15分間は大きなチャンスもなく折り返すことに。それでも延長後半、 フォルトゥナにチャンスが訪れる。右サイドを駆け上がった内野貴史が、ペナルティーエリアの少し外から右足を振り抜くも、このシュートは相手DFに当たってわずかにゴール右へ (108分)。さらに118分には1-3にするチャンスが！左のコーナーキックから、セカンドポストでEngelhardtが合わせるもゴールネットを揺らすことはできず、そのこぼれ球に詰めたNiemiecのシュートも最後の最後で相手DFにブロックされてしまう。こうして延長戦でも決着が付かず、試合の行方はPK戦へ。

 

PK戦の末、敗戦

PK戦は5-6でBochumに軍配が上がり、フォルトゥナは入れ替え戦で非常に苦い敗戦を喫した。これにより、フォルトゥナは来シーズンもブンデスリーガ2部で戦うことが決定した。