第33節・Holstein Kiel vs Fortuna Düsseldorf
1-1!Kielとのトップゲームは引き分けに
2023/24シーズン最後のアウェー戦、フォルトゥナは首位のHolstein Kielと引き分け、勝ち点1を分け合う結果に。試合は前半立ち上がりに失点を許したものの、後半にTzolisのPKで追いつき、1-1のドローでタイムアップ。この引き分けにより、Kielはクラブ史上初のブンデスリーガ昇格を決めた。
スターティングメンバー:Klausとde Wijsが先発出場
Daniel Thioune監督は前節3-1で勝利したNürnberg戦から、2つのポジションの変更してこの試合に臨むことに。ゴールキーパーFlorian Kastenmeierの前に、Matthias Zimmermann、Tim Oberdorf、(太ももを負傷したJamil Siebertに代わって) Jordy de Wijs、Emmanuel Iyohaの4バックが並び、中盤にはYannik Engelhardt、田中碧、アペルカンプ真大を配置。最前線には、(今週別メニューで調整していたMarcel Sobottkaに代わって)前節はイエローカードの累積出場停止となっていたFelix Klausが右に入り、左にChristos Tzolis、中央にVincent Vermeijが入る形でキックオフを迎えた。
前半:Kielが先制 / Errasが手でブロックもPK獲得にはならず
試合はフォルトゥナにとって最悪のスタートとなる。2分、Tom Rotheにフォルトゥナの右サイドを突破されると、そこからのクロスをBenedikt Pichlerに頭で合わせられ0-1に。立ち上がり早々に先制点を奪われたフォルトゥナだが、すぐにリアクションを見せる。2分後、左サイドからのクロスに頭で合わせに行ったKlausが相手GKのTimon Weinerと衝突。そのこぼれ球をVermeijがヘディングで押し込もうとしたところ、ゴールライン際で相手DFのPatrick Errasが手でブロック。しかし、主審のSven Jablonski氏はコーナーキックの判定を下す。その後、VARが入り、Jablonski氏は自らビデオをチェックしたにも関わらず判定は覆らなかった (4分)。そして、この衝突で頭を強打し、負傷交代を余儀なくされたKlausに代わってJona Niemiecがピッチへ。
フォルトゥナの猛攻
その後、試合は一進一退の攻防が続き、Thioune監督率いるチームはTzolis (10分)、Oberdorf (11分)、田中 (13分)と立て続けにシュートを放っていくも、惜しくもゴールの枠を捉えることができない。一方、Kielも得意のコンビネーションから攻撃を仕掛けてくるが、フォルトゥナは堅い守備を見せ、相手に決定的なチャンスを作らせない。35分には、右サイドからの折り返しをペナルティエリア内に走り込んだアペルカンプが合わせるも、このシュートはクロスバーの上へ。その直後、反対にKielに追加点のチャンスが。フォルトゥナDFラインの裏に抜け出したAlexander BernhardssonがKastenmeierと1対1の場面を迎えるも、最後のシュートはゴールの僅か左へ逸れていく (36分)。
後半:Tzolisの同点弾!
後半、最初のチャンスを作ったのはフォルトゥナだった。しかし、TzolisのシュートはCarl Johanssonのタックルに阻まれ、次にVermeijがドロップキックで放ったシュートはゴールの上を越えていく (59分)。Kielも町野修斗がゴールを狙ってくるも、最後のシュートはゴールの僅か左へ (60分)。そして迎えた70分、ついにフォルトゥナがゴールネットを揺らして見せる。まず、Niemiecがペナルティエリア内でLewis Holtbyに倒されるも、主審のJablonski氏はファウルを取らず。しかし、VARによりフォルトゥナがPKを獲得。そして、このPKをTzolisがしっかりと決めて1-1に。
WeinerがTzolisのシュートをセーブ
試合終盤、Thioune監督率いるチームがゲームの主導権を握り、勝ち越しゴールを奪いに行く。80分、Tzolisが左サイドからドリブルでカットインし、得意の角度からファーサイドへ素晴らしいシュートを放つも、ここは相手GKの好セーブの前に阻まれてしまう。その5分後、Oberdorfが放ったミドルシュートはクロスバーの上へ (85分)。そして後半ロスタイムは再び一進一退の攻防となり、まずはKielのNicolai Rembergにチャンスが訪れるも、ここはフォルトゥナの守護神がセーブ (90分+1分)。反対に、フォルトゥナも途中交代で入ったMarlon Mustaphaのラストパスにゴール前でTzolisがボレーで合わせるも、決勝点を奪うまでには至らず (90分+5分)。こうして試合は1-1のままタイムアップを迎え、Holstein Kielがクラブ史上初のブンデスリーガ昇格を決めた。フォルトゥナにとってはFC St. Pauliの試合結果により、まだ自動昇格の可能性も残しているが、St. Pauliが残りの2試合で勝ち点1でも獲得すれば、フォウトゥナは入れ替え戦へ進むこととなる。
来週はホームでの今季最終節
5月19日(日)に行われる今季最終戦、フォルトゥナはホームのMerkur Spiel-Arenaにて1.FC Magdeburgを迎え撃つ (15:30キックオフ)。