リーグ首位のSTÖRCHE
対戦相手チェック:HOLSTEIN KIEL
ブンデスリーガ2部の第33節、フォルトゥナは5月11日(土)に20:30キックオフでHolstein Kielとのアウェー戦に臨む。この1位 vs 3位の上位直接対決がどれだけ大きな意味を持つかは言うまでもない。KSVにとっては勝ち点1でも獲得すればブンデスリーガへの自動昇格が決定。フォルトゥナにとってはこれを阻止し、Kielとの勝ち点差を縮めて直接昇格の可能性を残したまま最終節に持ち越したいところ。ここではそんなトップゲームを前に、対戦相手の”Störche (コウノトリ)”ことKielをチェックしていく。
指揮官:
Marcel Rapp監督は3年前、2019年から2021年までチームを率いていたOle Werner監督の後任としてKielの指揮官に就任。Rapp監督はそれ以前、TSG Hoffenheimに長年在籍し、さまざまなユースチームの監督を務めていた。2019/20シーズンには、暫定的ではあるものの数週間に渡りTSGのトップチームの監督を務めた経験を持つ。
- 出身地:Pforzheim
- Holstein Kielの監督に就任:2021年10月4日
- 現在、2部リーグで獲得している平均勝ち点:2ポイント / 1試合
統計:
シーズン前半戦を首位で折り返した”Störche”は、現在勝ち点64ポイントを獲得しており、2部でクラブ史上最高のシーズンを過ごしている。現時点で2位のFC St. Pauli (63ポイント)との勝ち点差は1ポイント、3位のフォルトゥナとの勝ち点差は5ポイントとなっており、Kielは初のブンデスリーガ昇格を目前にしている。なお、今シーズンでKielより勝利した回数の多いチームはない (20勝)。
- 1位 | 20勝4分8敗 | 勝ち点64 | 得失点25 (62:37)
フォーム:
Kielは第24節から第30節まで、7試合負けなしと好調をキープしていた。しかし第31節、1. FC Kaiserslauternに1-3で黒星を喫したことで、一時的にFC St. Pauliに首位の座を明け渡すことに。それでもRapp監督率いるチームは先週末、SV Wehen Wiesbaden に1-0で勝利し、St. PauliがHSVに0-1で破れたことで、再び首位に返り咲いた。
直近5試合の戦績
- ブンデスリーガ2部、第32節 | SV Wehen Wiesbadenに0-1で勝利
- ブンデスリーガ2部、第31節 | 1. FC Kaiserslauternに1-3で敗戦
- ブンデスリーガ2部、第30節 | HSVに1-0で勝利
- ブンデスリーガ2部、第29節 | VfL Osnabrückに4-0で勝利
- ブンデスリーガ2部、第28節 | 1. FC Nürnbergに4-0で勝利
特徴:
- 得点力:Holstein Kielは今シーズンすでに62得点を記録しており、Kielより得点を挙げているのはフォルトゥナ (68得点)、Hertha BSC (65得点)、KSC (64得点)だけとなっている。また、18人の選手が得点をマークしている。
- 堅い守備:Kielは守備も堅く、今シーズンに喫した失点は37点のみ。彼らより失点数が少ないのはSt. Pauli (34失点)だけとなっている。(フォルトゥナもKielと同じく37失点)
- 中心選手:Lewis Holtbyはブンデスリーガで200試合、2部リーグで135試合出場した、Kielで最も経験が豊富な選手だ。 Holtbyはその経験をピッチの上でも発揮しており、攻守の要として今シーズンすでに4得点10アシストをマークしている。
- レンタル選手の活躍: 今シーズン、Dortmundからレンタルで移籍した19歳のヤングスターTom Rotheは、左サイドバックとして攻守に渡り素晴らしいパフォーマンスを発揮している。Rotheはすでに3得点7アシストを記録しており、ブンデスリーガ2部で最も得点をマークしているサイドバックの1人だ。
選手 & スターティングメンバー:
Marcel Rapp監督の基本的なシステムは3-4-1-2。中盤にHoltbyとPhilipp Sanderというゲームメイクができる選手がいるため、前線に元フォルトゥナのSteven Skrzybski (10得点)、長身フォワードのBenedikt Pichler (7得点)、ドリブルを得意とする町野修斗(5得点)など、さまざまなタイプのアタッカーを起用してくる。一方で、Kielは全十字靭帯断裂の怪我を負ったセンターバックのColin Kleine-Bekelをしばらくの間欠くこととなっている。
- 欠場する選手:Colin Kleine-Bekel、Finn Porath
- キャプテン:Philipp Sander | MF
- チームの最多得点者:Steven Skrzybski | OM | 10得点
- チームの最多アシスト:Lewis Holtby | MF | 10アシスト
- フォーメーション:3–4-1-2
- 予想スタメン:Weiner – Ivezic, Johansson, Erras – Becker, Holtby, Sander, Rothe, Skrzybski – 町野, Pichler