「ここで13年間プレーできたことを誇りに思う」
BODZEKの引退試合には約2500人のファンが来場
4月28日(日)、セカンドチームがPaul-Janes-StadionにBorussia Mönchengladbach U23を迎えて行われたホームゲームは、この夏で現役を引退するクラブの象徴、Adam Bodzekの引退試合となった。
Bodzekはフォルトゥナで13年以上プレーし、300試合以上に出場、2度のブンデスリーガ昇格、そして2年間はトップチームのキャプテンを務め、2022年夏からはU23チームの盟主として活躍した。Adam Bodzekは間違いなくフォルトゥナの歴史に名を刻んだ1人だ。
スタジアムはFlinger Broichに駆けつけた2,475人のフォルトゥナファンの応援で、キックオフ前から素晴らしい雰囲気に包まれていた。そして、Borussia Mönchengladbach U23との一戦は„Adam-Bodzek“コールの中でキックオフ。結果は0-3でMönchengladbachに軍配が上がったものの、Adam Bodzekの引退試合だったからこそ、熱狂的な雰囲気は冷めることはなかった。Bodzekは試合後、「このような試合で勝ちたいのはもちろんですが、結果や内容は置いておいて、私は今日みんながここに足を運んでくれたことを嬉しく思います。とても幸せです」とコメント。
79分、”Bodze”は相手の突破をファウルで止めた際、レッドカードを受けてピッチを去ることに。その際、スタジアム全体が立ち上がって祝福。レッドカードを受けた退場する選手にこれほどのスタンディングオベーションが贈られたのは、おそらくこれが初めてのことだろう。「すごい大歓声が聞こえました。すでに0-3でしたが、あの瞬間は相手のシャツを掴んでしまいました」とBodzek。退場した後、フォルトゥナの背番号13は大きな拍手に包まれながらスタジアムを一周し、ファンに祝福された。
試合後には、フォルトゥナのAlexander Jobst会長が感謝の言葉を述べ、フォルトゥナでの13年間の写真が詰まったコラージュを贈呈。そして、現在38歳のBodzekもマイクを手に取り、「素晴らしい1日でした。この場にいてくれたすべての人に感謝します。ここで13年間プレーできたことを誇りに思います」と、ファンや関係者、そして会場に足を運んだ多くの現・元チームメイトに感謝の言葉を述べた。
そんなBodzekは現役引退後もフォルトゥナに残り、NLZでコーチを務めることとなる。 ”Bodze”は「自分の人生における新たな一歩とNLZでの役割を楽しみにしています。その前にしっかり今シーズン残りの4週間をやり切ります」と述べ、エモーショナルな1日を後にした。