28年ぶりのドイツ杯ベスト4進出!
ベスト4進出を決めたFC ST. PAULI戦での5つの要点をチェック
劇的な120分、そしてさらに劇的なPK戦の末、フォルトゥナが28年ぶりとなるドイツ杯準決勝進出を決めた!この試合には非常に多くのストーリーがあるが、ここではその中から5つをピックアップして紹介していく。
PK戦のヒーローKastenmeier
フォルトゥナアプリでファンが選ぶ”マン・オブ・ザ・マッチ”に輝いたFlorian Kastenmeier。そんなフォルトゥナの守護神はドイツサッカー協会 (DFB)公式の最優秀選手賞も受賞!彼がヒーローとなったのはPK戦だった。まずはSt. Pauliのストライカー、Mauridesのシュートをセーブし、その後にはMarcel HartelのPKを2度続けて阻止。というのも、相手キャプテンの最初のPKを止めた時、Kastenmeierが早い段階でライン上から前に出てしまったとしてやり直しに。しかし、2度目も結果は同じだった。試合後、Kastenmeierは「自分の子どもが生まれた日と結婚式を除けば、今日ほど感動的な瞬間はあまりなかったと思います」とコメントしていた。
デジャヴ - 今回はハッピーエンド
120分の同点ゴール、PKのやり直し、カップ戦のドラマ:ほとんどのフォルトゥナファンは、似たような試合を覚えていることだろう。ちょうど1年前、フォルトゥナはドイツ杯第3回戦で1. FC Nürnbergと対戦し、勝利は確実かと思われた延長後半ロスタイム、同点ゴールを許してしまった。そして迎えたPK戦では、昨日と同じように相手が外したPKがやり直しとなった。その結果、最終的にはNürnbergが勝利を収め、フォルトゥナは信じ難い形で敗退となっていた。しかし昨日は、サッカーの神様が別の脚本を用意していた。
内野の戦うメンタリティ
Daniel Thioune監督は試合後、内野について「彼はとても献身的でした!」とコメント。試合序盤、Emmanuel Iyohaが負傷交代を余儀なくされたことで12分からピッチに入った内野は、良いパフォーマンスを発揮し、ディフェンス面では相手にほとんど何もさせなかった。しかし、延長戦に入ると足が攣ってしまい、何度もピッチに倒れ込んだ。Thioune監督は「彼は難しい状況でピッチに入りましたし、もちろん彼にとっては大舞台でした。それでも彼は特にディフェンス面でしっかりと自分の役割を果たしてくれました。たとえ今、全身が痙攣していたとしてもね」と述べ、笑みを見せた。
移籍2日後に出場したヤングスター
Joshua Quarshieはこの夜に起きたことを忘れないだろう。19歳のセンターバックはフォルトゥナに来てわずか2日後、ドイツ杯準々決勝に出場!TSG Hoffenheimからレンタル移籍中のこのヤングスターは、延長戦からJordy de Wijsに代わってピッチに立った。すると、クリアミスからMarcel Hartelにビッグチャンスを与えてしまうも、ここは幸い失点には繋がらなかった。このことについてDaniel Thioune監督は、「しかし、その後は非常に良い守備を見せ、ビルドアップの場面でもとても良いパスを出せていました。若い選手を獲得した場合、その選手を起用できるという確信がなければいけません」とコメント。
田中の圧倒的な存在感
田中はこの日もその卓越した技術とクレバーなタックルで、再び試合に違いを生み出す選手であることを証明。後半、陣地ペナルティエリア内でPhilipp Treuを倒してPKを献上し、これを決められ同点にされてしまうも、日本の司令塔は動じない。すぐに切り替え、延長前半には自らがゴールを挙げてみせる。Christoph Dafernerのミドルシュートのこぼれ球に誰よりも早く反応した田中は、このボールをスライディングで押し込み2-1となる得点をマーク。さらに田中はPK戦でも全く緊張している様子を見せず、落ち着いてゴールネットを揺らした。ブラボー!