ドイツ杯準々決勝・FC ST. Pauli vs Fortuna Düsseldorf
6-5: PK戦を制し、フォルトゥナがドイツ杯ベスト4に進出!
ドラマのような一戦!フォルトゥナがPK戦の末、FC St. Pauliを6-5で下し、ドイツ杯準決勝に進出した!試合はVincent VermeijのPKでフォルトゥナが先制するも、Marcel HartelにもPKを決められ試合は振り出しに。90分では決着がつかず、迎えた延長前半、田中碧が相手GKが弾いたこぼれ球を詰めてフォルトゥナが勝ち越しに成功したものの、ラストプレーで再び同点に追いつかれPK戦へ突入。そしてPK戦では、Florian Kastenmeierの2度のスーパーセーブもあり、フォルトゥナが28年ぶりとなるドイツ杯ベスト4進出を決めた。
スターティングメンバー:Klausが先発に復帰
Daniel Thioune監督は、土曜日にリーグで対戦したSt. Pauli戦の先発メンバーから1つのポジションを変えてこの一戦に臨んだ。これにより、ゴールキーパーFlorian Kastenmeierの前にEmmanuel Iyoha、Andre Hoffmann、Jordy de Wijs、Nicolas Gavoryの4バックが並び、中盤にはYannik Engelhardt、Ísak Jóhannesson、田中碧を配置。そして最前線にChristos Tzolis (左)、Felix Klaus (右)、Vincent Vermeij (中央)が入る形でキックオフを迎えた。
前半:田中のシュートは惜しくもゴール枠外へ
試合立ち上がり、いきなりフォルトゥナにハプニングが。Iyohaが負傷交代を余儀なくされ、代わって内野貴史がピッチへ (12分)。そんな”Taka”こと内野がピッチに立つと、フォルトゥナがこの試合最初のチャンスを作り出す。左サイドからのクロスをペナルティエリアの手前で受けた田中がダイレクトでシュートを放つも、ここはわずかにポスト左へ (15分)。一方のSt. Pauliも27分、Johannes Eggesteinが最初のシュートを狙うも、ここはKastenmeierがしっかりキャッチ。
PK:Vermeijがしっかり決めてフォルトゥナが先制!
そこから試合は一進一退の攻防が続き、目の離せないゲーム展開に。そんな中、フォルトゥナが先制点を挙げて見せる。Engelhardtからのスルーパスに抜け出したVermeijが、ペナルティエリア内で相手GKに倒されPKを獲得。一度はその前にオフサイドの疑いがあったためビデオチェックが入るも、VARの結果、フォルトゥナがPKを獲得。そしてこのPKをVermeij自らが決めて (38分)、1-0でハーフタイムへ。
後半:HartelのPKで同点に
後半、Thioune監督率いるチームは好スタートを切り、特にデュエルの部分で強さを発揮。しかし60分、不運な形で同点に追いつかれてしまう。田中がペナルティエリア内でPhilipp Treuを倒してしまい、PKを献上。そしてこのPKをMarcel Hartelに決められ1-1に。そこから相手がさらに圧力を掛けてくるも、7分後にはフォルトゥナが次のチャンスを作り出す。Jóhannessonからの折り返しに最後は田中がニアサイドに狙い定めたシュートを放つも、ここもわずかにゴールの枠を捉えられない (67分)。
チャンスの少ない後半終盤 - 延長戦へ突入
その後もお互いアタッキングゾーンまでは進入するも、そこから決定的なチャンスを作り出すことなく、1-1のままで90分を迎え、試合は延長戦に突入。
田中の勝ち越しゴール!
延長前半はSt. Pauliが良いスタートを切り、すぐに2-1とするビッグチャンスが訪れる。96分、途中交代で入った新加入Joshua Quarshieのクリアボールが、ゴール前に走り込んだHartelのもとへ溢れるも、Hartelのシュートはクロスバーの上を越えていく。するとその3分後、Christoph Dafernerのミドルシュートを相手GKが弾いたところに、田中が詰めてスライディングで押し込み、勝ち越しゴールを奪うことに成功 (99分)!
St. Pauliがラストプレーで同点弾
延長後半、Dafernerに追加点のチャンスが訪れるかと思われたが、Tzolisのラストパスは相手DFのBurchertにカットされてしまう。反対に111分、相手のTreuにシュートを放たれるも、ここはゴールの上を大きく越えていく。試合終盤、フォルトゥナは内野とEngelhardtが足を攣って倒れ込むも、交代カードをすべて使ってしまったため、彼らは足を引きずりながら何度も立ち上がり、決して走ることをうやめずに戦い抜く。しかし、このままフォルトゥナが逃げ切るかと思われた延長後半ロスタイム、左サイドからのクロスに最後はファーサイドでCarlo Boukhalfaに決められ、土壇場で2-2に追いつかれてしまう。こうして試合の行方はPK戦へ。
そして迎えたPK戦、フォルトゥナはDafernerのPKが阻止されたものの、Hoffmann、Engelhardt、田中がしっかりと決め、守護神Kastenmeierが2本のPKをストップすると、最後はTzolisが技ありPKでゴールネットを揺らして勝負あり!こうしてフォルトゥナが28年ぶりとなるドイツ杯準々決勝に駒を進めた!