自信を取り戻したチーム
対戦相手チェック:VFL OSNABRÜCK
前節、Hamburger SVに0-1で敗れたフォルトゥナは、今週金曜日にホームでVfL Osnabrückと対戦する (18:30キックオフ)。対戦相手のOsnabrückは、現在リーグ最下位ではあるものの、ここ2試合でつけた自信をもってMerkur Spiel-Arenaにやってくる。
敗戦を忘れたいフォルトゥナ
ここ最近まで4試合連続無敗をキープしていたフォルトゥナだが、前節のHSV戦で第3節のSC PaderbornSC戦 (1-2)以来となる黒星を喫し、首位から5位に順位を落とした。現在、首位のFC St. Pauliとの勝ち点差は2ポイントとなっている。そんなフォルトゥナの次の対戦相手であるVfL Osnabrückは、最初の6試合で僅か勝ち点1ポイントの獲得にとどまり、ドイツ杯では1. FC Kölnを相手に敗退を喫するなど、思うようなシーズンスタートにはならなかったものの、ここ2試合でまた自信を取り戻している。
Osnabrückは第6節でHannover 96戦に0-7で大敗を喫したが、第7節にはホームでHamburger SVを相手に2-1で勝利することに成功。そして、前節の1. FC Kaiserslautern戦でも、今シーズン2勝目まであと一歩のところまで迫っていた。Osnabrückは後半ロスタイム8分まで、2-1でリードを奪っていたものの、試合終了間際にコーナーキックから失点。さらに、その直前となる97分にはOsnabrückのゴールキーパーLennart Grillが、相手のPKを2本連続でセーブしていたにもかかわらず、苦い引き分けでタイムアップを迎えた。これによりOsnabrückは勝ち点5ポイント獲得で最下位に位置している。
新たな自信
それでも、Osnabrückは自信を持ってMerkur-Spiel-Arenaへやってくる。特にストライカーのErik Engelhardtは、HSV戦でもKaiserslautern戦でも得点をマークしており、ここ最近調子を取り戻しつつある。今季ここまで3得点を記録しているこの身長1.78mのストライカーは、チームの中で最もスコアラーポイントをマークしている選手であり、同時に最多得点を挙げている選手だ。一方で、守備に関してはまだ課題を抱えており、Lennart Grillという頼もしいGKがいるのにもかかわらず、Osnabrückは今シーズンのリーグ戦ここまでで無失点に抑えた試合はまだない。
VfLの今シーズンの目標は、夏の時点で明確だった。2部リーグに昇格した後、チームは大きなメンバーの入れ替わりがあり、特にゲームメーカーのSven Köhlerと昨シーズン3部リーグで19得点を挙げてチームの得点王となっていたBa-Muaka Simakalaを失ったことは、チームに大きな影響を与えている。
名のある新加入選手
そこでクラブは、 Lennart Grill、Kwasi Wriedt、Michael Cuisanceをレンタル移籍で獲得し、主力選手が抜けた部分の補強を行なった。特にCuisanceは、2020年にFC Bayernでチャンピオンズリーグとブンデスリーがを制覇した経験を持つ。FC Bayernでは試合に出場する機会がほとんどなかったものの、今彼はOsnabrückで新たな運を掴み、直近の2試合では先発に名を連ねている。また、Kaiserslautern戦では今季初得点をマークし、好調であることを証明していた。
戦術的には4-3-3システムで、Bashkim AjdiniとFlorian Kleinhanslがサイドバックに入る。Hannover戦ではNiklas Wiemannがレッドカードで退場処分となった後、Maxwell GyamfiとOumar Diakhiteの新しいセンターバックコンビが良いパフォーマンスを発揮。そして、CuisanceがDave Gnaaseと元フォルトゥナの選手でもあるRobert Tescheとともに中盤を構成し、最前線にはJannes Wulff、Erik Engelhardt、Christian Joe Contehの3人が並ぶ。
2022年秋にSchweinsteiger監督がOsnabrückの指揮官に就任して以来、VfLは攻撃的なサッカーを発揮し、シーズン後期はリーグ1位で2部リーグ昇格を決めていた。就任当初、Schweinsteiger監督は”ゲームを支配しながらも、ワイルドでリスキー”なプレースタイルをチームに要求。3部リーグでは、このスタイルが見事に機能した。2部リーグではまだ上手く機能していない部分もあるが、徐々にそのプロセスが実りつつもある。