ハンブルグでのトップゲーム

対戦相手チェック：HAMBURGER SV

フォルトゥナ対HSV、2部リーグのトップゲームが今週金曜日に迫っている。フォルトゥナはリーグ首位として胸を張って試合に臨むのに対し、HSVはここ2試合に敗れている。それでも9月29日(金)の18:30キックオフで行われるトップゲームに大きな注目が集まることは間違いない。

1位 vs 3位

フォルトゥナは前節ホームで行われたHannover 96戦、特に後半はゲームを優勢に進めたものの、最終的に勝利を掴み取ることはできなかった。それでも今季好調のHannoverを相手に、先制点を許しながらも追いつき、1-1の引き分けで勝ち点1を獲得できたのは決して悪い結果ではない。それに、フォルトゥナは現在リーグ首位を走り続けている。一方、リーグ序盤に首位に立っていたHSVは、直近の2試合でどちらも昇格組に破れるなど、思うような結果を残せていない。

HSVは前節、Osnabrückに1-2で敗れ、その前の週にもElversbergに1-2の黒星を喫していた。さらに、どちらの試合も昇格組が試合を優勢に進め、特にOsnabrück戦に関しては、HSVの正GKであるDaniel Heuer Fernandesの活躍がなければ、もっと点差がついていたかもしれない。そんなHamburger SVは金曜日に行われる1位対3位の上位対戦で、なんとしても再び調子を取り戻したいと考えている。

 

好スタートの後の不調

HSVは今シーズンの序盤、ブンデスリーガから降格したSchalkeとHerthaに快勝し、好調のHannoverにも白星を挙げていたからこそ、Tim Walter監督率いるチームが一時的に調子を落としているのには少し驚きもある。最初は守備がまだ安定していなかったものの (3試合で8失点)、ここ最近は改善されている。しかし、代表ウィークの後、チームは思うような結果を残せていない。とはいえ、HSVのメンバーはもちろんトップクラスの選手たちが揃っている。

MFのLudovit ReisとLaszlo Benesはリーグでもトップクラスの選手で、それは昨シーズンに19得点を挙げたストライカーRobert Glatzelにも同じことが言える。また、すでに選手層が厚いチームだが、シーズン前には特にディフェンス陣の補強を行い、RB Salzburgから右サイドバックのIgnace van der Bremptをレンタルで獲得。彼は今季ここまで全試合に出場している。また、センターバックのポジションにはGuilherme Ramos (Bielefeld)とDennis Hadzikadunic (Leihe von FK Rostov)が新たに加わった。攻撃面にはImmanuel Pherai (Braunschweig)とLevin Öztunali (Union Berlin)を獲得。これにより、前線は各ポジションに2人づつオプションがある。

 

HSVのバリエーション

HSVは昨シーズンのメンバーの大半がチームに残っており、Tim Walter監督もこれまでの戦術を忠実に守っている。Hamburgerは4-3-3のシステムで、1ボランチにインサイドハーフを2人配置し、チームの特徴としては自分たちがボールを保持しながら、多くのショートパスでビルドアップを試み、攻撃を組み立ててくる。その中で、今シーズンの以前よりもバリエーションを増やしており、昨シーズンはほとんどロングボールを使っていなかったが、例えばSchalke戦など、中盤をコンパクトにしてマンツーマンで守ってくる相手に対しては、ロングボールも1つのオプションとして加えている。とはいえ、”Walterball”と言われている彼のスタイルは変わっていない。

代表ウィーク後に連敗を喫したHamburger SVだが、ホームでは3試合で勝ち点9ポイントを獲得している。だからこそ、ホーム全勝のHSVと現在首位のフォルトゥナが激突するこの一戦が、エキサイティングな上位対決になることは間違いない。フォルトゥナにとっては、HSVからブンデスリーガ第2節での初勝利を掴み取りたいところだ。