天野実咲がフォルトゥナ・女子トップチームのメンバーに
元なでしこジャパンのGKが女子チームをサポート
今シーズンから新たに立ち上げるフォルトゥナの女子トップチームに、元サッカー日本女子代表GKの天野実咲が加わることが決定。現在38歳の天野は、スタッフの一員としてチームをサポートしながら、選手も兼務することとなる。
天野実咲は常盤木学園高等学校から早稲田大学へ進学し、早稲田大学在籍時の2007年には女子特別指定選手として日本女子サッカーリーグ1部の浦和レッズレディースでプレー。また、サッカー日本女子代表として2007年のFIFA女子ワールドカップに出場した経験を持つ。2008年に早稲田大学を卒業した後、東京電力マリーゼに入団。しかし、2011年開幕前に福島第一原子力発電所事故によりクラブが活動休止となったことで、2012年にベガルタ仙台レディースへ移籍。そして2013年のシーズン終了後、選手としてのキャリアに終止符を打った。
引退後は指導者の道へ進み、2016年から十文字学園女子大学にてGKコーチとして活動し、2017年にはFC十文字VENTUSを中心に同ジュニアユースから高校、大学まで幅広く指導に携わり、同年の十文字高校の高校選手権初優勝にも貢献。2018年から2020年にかけては東京国際大学にてGKコーチを務め、2022年10月には日本女子プロサッカーリーグ (WEリーグ) に所属する三菱重工浦和レッズレディースのGKアシスタントコーチに就任していた。
そんな天野が2023年の夏より、フォルトゥナ初となる女子トップチームの立ち上げメンバーに加わることとなった。なお、彼女の役割としては、選手を兼務しながら、スタッフの一員として女子チームをサポートしていくこととなる。
女子トップチーム、Anestis Tsentemeidis監督:
「実咲と契約できたことで、我々は非常に経験豊富で野心的なGKを獲得しました。彼女はこれまで多くのクラブでプレーし、日本代表まで上り詰めた素晴らしいキャリアを持っています。彼女の経験はチームにとって非常に大きなプラスになります。実咲、Hannah、Tabeaの3人がいることで、GKのポジションでも良い競争が生まれます。実咲はすぐにチームに溶け込んでいて、ここで居心地が良く感じています。彼女の存在が我々のチームを強化してくることは間違いありません」
天野実咲:
「個人的にはすごく絶妙なタイミングでフォルトゥナというクラブと出会えたと思っています。すごくワクワクしていますし、楽しみという気持ちが一番大きいです。女子トップチーム始動のタイミングということで、もちろん男子のトップチームもそうですが、ぜひ女子チームの応援にも駆けつけていただけると嬉しいです」