大きな感動
今季ホーム最終戦でこの夏にクラブを去る選手にお別れ
シーズン最後のホームゲームはいつも特別なものになる。ファン、選手、スタジアム、すべてがお互いに数週間の別れを惜しむだけでなく、必ずこの夏にクラブを去る選手との別れの挨拶がある。日曜日、Hannover 96とのホームゲームの後に行われたお別れセレモニーは非常にエモーショナルなものとなった。
Rouwen HenningsがMerkur Spiel-Arenaの南スタンドの前で最後に立ったとき、その感動は最高潮に達した。フォルトゥナは、7年間クラブのユニフォームを着てプレーし、何度もゴールでサポーターを熱狂させたエースストライカーに別れを告げることに。Hennings自身も「この別れに胸を打たれて、声が少し震えています。7年間という長い年月を誇りに思います」とスタジアムのマイクでフォルトゥナサポーターに感動と感謝の言葉を述べた。さらに、スタジアムの大スクリーンには、3人の子どもたちがお父さんにメッセージを述べているサプライズ映像や、エースストライカーのゴール集が映し出された。
日曜日に別れを告げた選手はHenningsだけではない。チーム全員が ”Ihr seid unsere Heimat. Danke! (あなたたちこそが我々の故郷です。ありがとう!)” と書かれた横断幕を掲げてサポーターに感謝の気持ちを伝えた後、南スタンドの前でAlexander Jobst会長、Arnd Hovemann役員、Christian Weberダイレクターがさらに4人の選手に感謝と別れの言葉を告げることに。
Kwadwo BaahとMichal Karbownikの2人は、今シーズンでレンタル契約が終了するためイングランドへ戻る。そして、フォルトゥナで6年間を過ごしたGKのRaphael Wolfはマイクを手に取り、彼らしい陽気なスタイルで、その夜にアルトシュタットへ繰り出すことファンに報告していた。そしてまた、Dawid Kownackiも大きな声援で送り出されることに。 フォルトゥナで101試合に出場し、26得点を挙げたポーランド人のストライカーは、この夏にフォルトゥナを去ることを発表している。さらに長年Ultras Düsseldorf (熱狂的なファン団体)の団長を務めてきたMarvinも、スタジアムのマイクを使って南スタンドのファンに言葉を告げた。
フォルトゥナはHannover 96との試合で0-2とリードを許したものの、そこから一度は逆転に成功。Daniel Thioune監督は試合後の記者会見で、「チームは試合をひっくり返すという気持ちを持って戦っていました。彼らは別れを告げる選手たちをきちんと送り出したいと思っていたんです」とコメント。その結果、スタジアムに大きな感動をもたらすこととなった。