FORTUNA FÜR ALLE:今後の展開について
クラブとファン代表者が意見交換 – さらなるステップへ
フォルトゥナは”Fortuna für alle”という新しい戦略的方向性を発表し、新たな道へ踏み出した。そしてこの旅は今、次のステップへ進もうとしている。ここでは現状はどうなっているのか、そして今後どうなっていくのかを記載していく。
月曜日の夜、Alexander Jobst会長とArnd Hovemann役員を中心とするフォルトゥナの首脳陣が、Bar95にてファンの代表者らと対談を行い、フォルトゥナの新しい戦略的方向性”Fortuna für alle”について、さまざまな側面から話し合うことに。Jobst会長は、「ファンの皆さんと話し合うことは我々にとって非常に重要です。この最初の話し合いでは、未解決だった多くの質問を直接明らかにすることができましたが、もちろん今後数週間から数ヶ月の間に話すことになる他のテーマもあり、そこではファンの意見やアイデアも必要になってきます。我々はフォルトゥナの新しい道を切り開くために、ファンの皆さんに積極的に協力していただける機会を提供しようと考えています」とコメント。新しい戦略的方向性の基本となる柱は、より多くの人々に参加してもらうことにある。「昨日の夜の対談では、質問に答えることはもちろんですが、何よりも話を聞くことが重要です」とJobst会長。
Supporters Club DüsseldorfのKay Kreuter氏は、「クラブと共に”Fortuna für alle”をスタートできたことは非常に前向きでした。我々はさらに話し合いを重ね、クラブの未来を作っていくための手助けができる機会を楽しみにしています」と付け加え、ファンワークグループのIngo Becher氏も「我々は昨日の"Fortuna für alle"をテーマにしたディスカッションを数週間前に行うことを望んでいたこともあり、批判的な意見もありましたが、質問の多くは意見交換の中で解決されました。このプロジェクトの実施にはまだ若干の余地があるため、今後数週間、クラブとファンの代表者の間でさらにインテンシブな話し合いが行われることになるでしょう。我々はこの新たな道に批判的な部分も持ちながら、それでも常に前向きに進んでいきたいと思います」とコメント。
さらなるステップへ
月曜日の夜に行われた対談は、新しい戦略的方向性の発表後、クラブとファンの代表者の間で行われた最初の主要な話し合いとなった。しかし、これはこれからより多くの人々に参加してもらうための最初のステップに過ぎない。サマーブレイク中には、クラブ会員が積極的に参加できるワークショップを2回予定している。また、今後数週間のうちに、未解決の問題についてファンの代表者との追加対談も行われる。
6月6日(火)、フォルトゥナは”Fortuna für alle”についての会員フォーラムを開催。さらに、その前の5月24日(水)には別の会員フォーラムの開催が予定されており、ここでは今季最終戦を前に、スポーツに関するテーマにフォーカスすることとなる。また、今後数週間のうちに、”Fortuna für alle”についてクラブスタッフへの社内ワークショップも開催する。会員フォーラムへの申し込みはファン・会員ポータルサイト”BLOCK 95”から可能となっている。
新しい戦略的方向性の発表から数週間で多くの声が上がった質問や批判への回答は以下の通り:
Fortuna für alleは営利化の最後のステップである。サッカービジネスができるよう、スタジアムを満員にすることが重要。
- もちろんスタジアムを満員にすることが重要です。チケットが完売となったホームゲームで勝利を経験したことがある人なら、誰もがそう思うはずです。
- だからこそ、スタジアムを訪れることへの障壁を低くし、できる限り多くの人がサッカーの試合を体験できるようにしたいと考えています。
- しかし、”Fortuna für alle”は入場料が無料になるだけでなく、それ以上のものです。新しいスポンサーシップで得る資金はトップチームだけでなく、クラブ全体や街に使用されることとなります。そして、我々が大切にしている人々、つまりファンやファンになりたい人たちの声に耳を傾ける機会を増やしていきます。
- それでも明確なのは、我々は引き続きサッカービジネスを行なっていくということです。プロサッカー界でそれ以外の方法はありません。しかし、それをmade in Düsseldorfで行い、多くの人にとってメリットとなるようにしていきます。
- 我々は”Fortuna für alle”が、これからスポンサー営業を行う上で、企業にとって非常に魅力的なコンセプトになると考えています。
入場料は無料となるが、ファンはデータで支払い。
- 当たり前ではありますが、すべてのデータがフォルトゥナの手元に残ります。
- 現在も、オンラインでチケットを購入する際には登録が必要となり、この部分では今と大きな変わりはありません。
- しかし、我々は”Fortuna für alle”の一環として、デジタルインフラも拡大していきます。
- 例えば、チケット販売に使用する新しいプラットフォームなどです。我々はこの分野で強力なパートナーがいます。
- 我々はこのすべてを、ヨーロッパの最高水準のデータ保護基準に従って行なっていきます。
スポンサーは通常のスポンサーシップを超える見返りがないのにも関わらず、なぜ”Fortuna für alle”に参加する必要があるのですか?
- ”Fortuna für alle”には通常のスポンサー契約に加え、特別なコンセプトがあります。
- スポンサーはプロサッカーの知名度をブランドとして活用するためだけでなく、”Fortuna für alle”の理念である「より多くの人にサッカーをオープンにすることで、より多くの人に利益をもたらす」ということを信じて参加しています。
- 単にLEDボードやバナー、ユニフォームへのロゴ掲載や宣伝だけでは、どのスポンサー契約も生まれなかったでしょう。全てのスポンサーが”Fortuna für alle”の社会的な側面に関心を持っています。
- もちろん、例えばサステナビリティやソーシャルプロジェクトの分野で、共同プロジェクトもあります。ここで我々はお互いに学ぶことができると考えています (例:Common Goal)。
”Fortuna für alle”はファンの権利を奪うもので、クラブは観客数とは関係なしに行動できるようになり、ファンの興味を考慮する必要がなくなる。
- ”Fortuna für alle”の中心にあるのは「我々は会員制のクラブである」ということです。
- ファン全員の意見が必要であるからこそ、我々はみんなが参加できる場所を明確に増やし、そこにすべてのファンを招待していきます。
- これは我々の中心的なテーマとなります。
会員を巻き込まずに、どのように重大な決定ができるのですか?
- 我々はフォルトゥナ・デュッセルドルフの首脳陣やチームとともに、新たな戦略的方向性を決定した。それが我々の仕事である。
- そのために我々はここ数カ月、会員、ファン、監査役会、スタッフ、パートナー、決定権を持つ企業、そして監督コーチ陣、選手、ドイツとヨーロッパのサッカーの未来を考えている人たちなどと、数え切れないほどの話し合いを行ってきました。
- そのすべてが貴重な話し合いであり、我々は多くのことに耳を傾け、多くのことを学び、多くの議論を行いました。
- そして今、我々は新たな道を明確に示しました。これは一つの旅であり、我々はゴールを決めて出発しました。これからは会員やファンの方々と一緒に、具体的な道筋を考えていきます。
- このコンセプトは監査役会にも発表し、満場一致で支持されました。