BVBとのテストマッチに敗戦
良いパフォーマンスを発揮するも1-5でタイムアップ
トレーニングキャンプを実施しているスペインのMarbellaにて、フォルトゥナはブンデスリーガ所属のBorussia Dortmundとのテストマッチに1-5で敗戦を喫した。途中、フォルトゥナがDawid KownackiのPKで同点に追いついたものの、BVBはFelix Passlack、Karim Adeyemi、Nico Schlotterbeck、そしてDonyell Malenがドッペルパックをマーク。フォルトゥナにとっては長時間に渡り互角の戦いを繰り広げただけに、最終的には受け入れ難い結果となった。
スターティングメンバー:フォルトゥナが3バックを起用
フォルトゥナはBVB戦に3-5-2のシステムで臨むことに。GK Florian Kastenmeierの前にMatthias Zimmermann、Christoph Klarer、Jordy de Wijsが3バックを形成し、中盤にはMarcel Sobottka、田中碧、アペルカンプ真大。左サイドにMichal Karbownik、右サイドにFelix Klaus、そして最前線にKristoffer PetersonとDawid Kownackiが入る形でキックオフを迎えた。
前半:BVBが先制、フォルトゥナがすぐに同点弾
1月とは思えないほど穏やかな気温20度の中、フォルトゥナがこの試合最初のチャンスを作り出す。田中が右サイドを突破し、ゴール前に決定的なパスを送るも、KarbownikのシュートはBVBのゴールキーパーGregor Kobelに阻まれ先制点には至らない(3分)。フォルトゥナが決定的なチャンスを活かせない一方で、Dortmundが最初のチャンスをものにする。キャプテンMarco ReusのラストパスにRaphael Guerreiroがシュートを放つと、フォルトゥナDFに当たって溢れたところに最後はFelix Passlackにゴールネットを揺らされ0-1に (5分)。それでもフォルトゥナがすぐにリアクションを見せる。Christoph Klarerがペナルティエリア内でThorgan Hazardに倒されPKを獲得すると、このPKをDawid Kownackiがしっかり決めて試合は振り出しに (7分)。Daniel Thioune監督率いるフォルトゥナは、中盤をコンパクトにしながら前線からプレッシャーを掛け、いくつかのチャンスを作り立つなど、立ち上がりから全体的に非常に良いパフォーマンスを発揮。
Kownackiのスーパーゴールとはならず
そんな中、ハーフライン付近で田中がボールを奪うと、そのボールを受けたKownackiがゴールまで60mの距離から超ロングシュートを放つ。それでも後少しのところで相手GKが好セーブを見せ、夢のゴールとはならなかった (10分)。その後、Mahmoud Dahoudのシュート (13分)やアペルカンプ真大のボレー (22分)でお互いに惜しいシーンを迎えるも、ゴールネットを揺らすまでには至らない。すると、30分を過ぎたあたりからBVBがギアを上げてくる。まず30分、コーナーキックからJude Bellinghamが追加点のチャンスを逃すも、その2分後にはイングランド代表の若きタレントが中心となり、ペナルティアークのあたりで素晴らしいコンビネーションから最後はKarim Adeyemiにパス。これをAdeyemiに決められ1-2に (32分)。それでもなお、互角の戦いを繰り広げるフォルトゥナは、Karbownikが左サイドから得意のドリブルで切れ込みシュートを放つも、ここはゴール右へ逸れていく (35分)。
後半:少ないチャンス、素晴らしいカムバック
両チームともハーフタイムに多くの選手を入れ替えると、後半立ち上がりはゆっくりとした展開に。そんな中、59分にJorrit Hendrixがミドルシュートを放つも、ここはクロスバーの上へ。そして74分には特別な瞬間が訪れる。精巣がんと診断されて以来の復帰となったBVBのSebastien Hallerが、途中交代でピッチに立ち、カムバックを果たすことに。
試合終了間際にBVBの猛攻
後半はお互いにほとんど大きなチャンスはなかったものの、試合終盤になり猛攻を仕掛けてくるDortmundに3得点を奪われてしまう。まずはJulian BrandtのセンタリングからNico Schlotterbeckに決められ (82分)、その数分後にはDonyell Malenがドッペルパック (86分 & 88分)。こうして、長期に渡り互角の戦いを見せたフォルトゥナだったが、最終的には1-5でBVBに敗戦を喫した。