2022年の会員総会が終了
クラブの役員&監査役会のコメント // 財務数値の発表
日曜日の午後、Merkur Spiel-Arenaにてフォルトゥナの2022年の会員総会が開催された。この総会では、監査役会及びクラブの役員から報告に加え、会計責任者の選任や財務数値の発表などが行われた。
まずは監査役会の会長であり、総会の議長を務めたBjörn Borgerding氏が会場に集まった282人 (この中の265人が投票権を持つ)のクラブ会員に歓迎の挨拶を述べ、亡くなられた会員を悼み、記念日を迎えた会員を祝福した後、クラブの役員や監査役会のスピーチへ移ることに。
クラブ役員と監査役会が積極的な協働関係を強調
監査役会のBorgerding会長はスピーチの中で、クラブとして今後直面する課題に焦点を当て、「身近に、そして透明性を持ち続けるにはどうすべきでしょうか?我々は新しいクリエイティブなコンセプトと、必要に妥協しながら、将来クラブを成功に導くことができるでしょうか?それこそ、役員が評価されるべきポイントになります」と述べ、クラブの心は”多くのファン”であることを強調。また、クラブのスタッフや、クラブを陰で支えてくれている多くのボランティアの方々にも感謝の意を述べた。
Alexander Jobst会長はスピーチの中で、フォルトゥナの団結力と一体感にフォーカスし、クラブ首脳陣の協働関係やクラブが内部、また外部に示すポジティブなイメージを称賛。しかし、1. FC Kaiserslautern戦の後半ロスタイムに起こった出来事について、「金曜日の夜、何人がグラウンドに入ってしまったことは、明らかに一線を越えた行為です。この行動はフォルトゥナではありません!クラブは尊敬、平和的な関係性、透明性、スポーツマンシップを掲げています。それ以外のものはフォルトゥナにふさわしくないのです」とJobst会長。続けて49歳の会長は、フォルトゥナがサステナビリティに対して益々力を入れていくことや、女子サッカーチームの立ち上げ、新施設の建設、サッカー全体の発展位についてコメントした。
Klaus Allofs役員は、FCK戦では苦い敗戦を喫したものの、Daniel Thioune監督のもとでのスポーツ面の成長を称賛。また、「フォルトゥナはジュニアからプロまで、これまでにない程の浸透性があることを示しています。NLZは数年前から素晴らしい仕事をしています」とユースアカデミーセンター (NLZ)とトップチームの素晴らしい連携についても称賛した。そして、Allofs役員は夏の新加入選手を整理し、冬の移籍期間について「現在のメンバーで目標を達成できると確信しています。我々は常に移籍市場をチェックしていますし、例外的なチャンス、あるいは怪我の状況や移籍の関係によって何か新しく必要性が生じた場合、新たな選手の獲得について考える必要があります」と強調。また、カタールで開催されるW杯に関して、フォルトゥナは大会期間中、FIFAに移住労働者とその家族を救済する資金を支払うように求める#PayUpFIFAキャンペーンをサポートする一方で、Allofs役員はフォルトゥナの選手である田中碧がW杯に出場することを誇りに思っており、「碧が出場するこの大会がカタールで開催されることになったのは、選手の責任ではありません。我々は皆、碧が出場することを非常に嬉しく思っています。しかし、我々はこのW杯を通して、自分たちのスタンスを明確に示します」とコメントした。
財務最高責任者であるArnd Hovemann役員は、2021/22シーズンの財務数値を発表。2021/22シーズンは-120万ユーロの決算となったものの、Hovemann役員はこの数字をポジティブに見ており「今回も損失を計上しなければならないのは良いことではありません。しかし、今の状況を考えると、これは少なくとも非常に立派なことだと言えるでしょう」とコメント。それでもHovemann役員は、特に世界における経済の動向により、来年も財務的に厳しい状況が続くことを強調した。
財務面における重要な数字は以下の通り:
収益と経費:
- 2021/22シーズンの収益:4760万ユーロ
- 2020/21シーズンの収益:4810万ユーロ
- 2021/22シーズンの経費:4880万ユーロ
- 2020/21シーズンの経費:5010万ユーロ
2021/22シーズンの結果:-120万ユーロ
資本金の発展:
- 2021/22シーズンの資本金:380万ユーロ
- 2020/21シーズンの資本金:500万ユーロ
責務:
- 2021/22シーズンの責務:1430万ユーロ
- 2020/21シーズンの責務:1660万ユーロ