完璧な1週間となるか
SC PADERBORNとのアウェーゲームに臨むフォルトゥナ
イングリッシュウィークで2連勝を挙げたフォルトゥナは再び上位争いに食い込んでいる。この2連勝が更なる価値を生み出すかどうかは今週末に行われるPaderbornとのアウェー戦で明確となる。今週土曜日、フォルトゥナはその日のパフォーマンスが予測不可能な相手であるSC Paderbornとの対戦に臨む。
対戦相手
高いポテンシャルはあるが低い効率
SC Paderbornとってイングリッシュウィークはあまり良いものとは言えない結果となっている。Osnabrück、Braunschweigと対戦し、獲得したのは2ポイント。勝利が欲しかったOsnabrück戦にも引き分けたことで、現在Paderbornは勝ち点40ポイントで9位に位置しており、降格争いとは無関係となっている。このことを知るSteffen Baumgart監督は「我々は降格争いから脱出したことは満足していますが、嬉しい成績ではありません」と冷静に現状を受け止めている。しかし、イングリッシュウィーク前には非常に良いパフォーマンスを発揮し、リーグ首位のBochumを相手にホームで3-0の快勝を収めていた。順位的には中盤に位置するPaderbornだが、高いポテンシャルを持つチームであることは言うまでもない。Steffen Baumgart監督率いるチームはOsnabrück戦でほぼ70%のポゼッション率で試合を進めている。それでも、その優位性を活かすことができないこともあり、次節のフォルトゥナ戦でどのようなパフォーマンスを見せるかは予測不可能となっている。
トレンドがストップ
もしハリウッドのプロデューサーがドイツのサッカークラブの歴史をドキュメンタリー映画にしたいと考える場合、SC Paderbornを取り上げるべきだろう。近年、東ヴェストファーレンのクラブは波瀾万丈なシーズンを経験してきており、2013/14シーズン以降、常に昇格か降格のどちらかを繰り返している。唯一の例外は2016/17シーズンとなっており、当時Paderbornは降格が決定していたものの、1860 Münchenが3部でプレーするのに必要なライセンス使用料を払えなかったため、リーグに残留することが決定していた。そのため、Paderbornが今シーズン2部でプレーできていることの価値は非常に高いと言える。しかし今シーズンは現在9位に位置していることで、早くもブンデスリーガ2部での来シーズンを計画することができる。
悲しい別れ
東ヴェストファーレンのクラブの指揮官として、2017年からこの波瀾万丈な時期の大部分でチームを率いてきたSteffen Baumgart監督が今シーズンを最後にクラブを去ることとなる。同監督は、3部リーグからブンデスリーガ1部まで昇格したクラブを率いて、降格後もPaderbornの再建に貢献していた。クラブの常務取締役であるFabian Wohlgemuth氏はPaderbornのヒーローとも呼べる指揮官に関して「Steffen BaumgartはここPaderbornでスポーツ界の象徴的存在となり、長年に渡りクラブのサクセスストーリーに重要な役割を果たしてくれました」とコメントしている。
フォルトゥナ
トップフォームのチーム
好調のフォルトゥナはイングリッシュウィークで完璧なスタートを切り、今年初となる3連勝を飾った。また、ここ2試合では無失点をキープしており、最後に3試合連続で無失点を記録したのは2016年8月のこととなる。 フォルトゥナは今週土曜日、さらに2部リーグの上位へ浮上するため、また大きな一歩を踏み出すチャンスがある。
選手情報のアップデート
- Uwe Rösler監督はPaderborn戦の前に行われた記者会見で、選手の状況について多くを語らなかった。フォルトゥナの指揮官は「金曜日の夜と土曜日の朝に多くの選手と話し合い、彼らの状況を確認します。私はピッチ上にフレッシュな選手を必要としています」とコメント。
- ここ2試合は同じスターティングメンバーで試合に臨んでおり、Rösler監督は「ここ最近ピッチに立った選手たちは、自信とエネルギーを持っています。多くの変更はしたくありません」と述べている。
- Kevin Danso、Edgar Prib、Jakub Piotrowski、Kristoffer Peterson、Marcel Sobottkaの5人は、現在4枚のイエローカードを受けているため、もし次の試合でイエローカードの警告を受けた場合は次節出場停止となるため、十分に気をつける必要がある。
Uwe Rösler監督のコメント
「我々は土曜日、絶対に勝ち点を獲得したいです。イングリッシュウィークの最後の試合はいつも最も難しいので、それが大きな課題となるでしょう。それに加え、調子の良い日のPaderbornはブンデスリーガ2部のどの相手にも勝利する力を持っている良いチームです。チャンスはお互いにありますが、我々はそのチャンスをものにして、守備の面ではSt. Pauli戦で見せたようにしっかりとしたディフェンスが必要となります。我々にとっては良い状態でイングリッシュウィークを終えることが重要です。その後、1週間かけてしっかりと回復し、KSC戦に備えます」
過去の戦績
- これまでの対戦:21回 (フォルトゥナが4勝7敗10分)
- ここ最近の対戦:ブンデスリーガ2部、2020/21シーズン1月4日、ホームで2-1の勝利
- クラブ間の移籍:Florian Hartherz
ファン情報
SC Paderbornとのアウェーゲームは土曜日の13:00よりSky Sport 4で生中継される。フォルトゥナファンはフォルトゥナの公式アプリやソーシャルメディアチャンネルのライブティッカーにて、試合の様子をリアルタイムで確認することができる。日本語版Twitterは@F95_JPから。