「彼を抑えられますか?」 - 「無理です」
#F95FCSPでの5つの要点をチェック
抑えられない選手、ドリブルで相手を切り裂く選手、豊富な運動量の選手と、勝利を収めたFC St. Pauli戦でもまたいくつかのストーリーが含まれていた。St. Pauli戦での5つの要点は以下の通り。
1.Kevin Dansoの力
見事に勝利を収めたFC St. Pauli戦後の記者会見で、記者がUwe Rösler監督に向け「セットプレーの際、Kevin Dansoを抑えるのは可能ですか?」という質問を投げ掛けると、”Kiezkicker”ことSt. PauliのTimo Schultz監督が「無理です!」とウインクしながら返答するシーンが見られた。後半立ち上がりの48分、Edgar PribがコーナーキックにDansoが打点の高いヘディングシュートで2-0となるゴールを奪う。身長190cmで強靭な肉体を持つオーストリア人DFが、コーナーキックから得点したのはこれで2回目。最後にゴールを挙げたのはSpVgg Greuther Fürthとの3-3の引き分けとなった第17節だった。また、22歳のセンターバックは守備の面でも素晴らしいパフォーマンスを見せ、Luka Krajncとともに、BurgstallerとMarmoushの危険な2トップにほぼ何も仕事をさせなかった。ちなみにフォルトゥナはここ3試合で失点を僅か1点に抑えている。
2.ドリブラーKristoffer Peterson
試合前の記者会見にてUwe Rösler監督は「Kristoffer Petersonは簡単に自信を手に入れたわけではありません。これは彼が努力を続けた結果です」と述べていた。そして、Kristoffer Petersonは自身のハードワークがもたらしたものをピッチの上で証明する。先制点を挙げたシーン、彼が得意のドリブルで駆け上がり、相手DF2人を置き去りにして最後は左足でシュートを放つ。そして、相手GKのDejan Stojanovicがなんとか弾いたこぼれ球をFelix Klausが押し込んだ。Petersonは昨日も幾度に渡りスピードに乗ったドリブル突破を仕掛け、常に存在感を放っていた。試合後にチームメイトのKlausは「彼は1対1を得意とする素晴らしい選手です」と称賛している。
3.Edgar Pribの経験
MFのEdgar Pribは昨日のFC St. Pauli戦に出場したことで、ブンデスリーガ1部・2部での250試合出場を達成した。そんな”Eddi”もまた、調子を上げてきている。高い攻撃力を誇る相手に対し、Adam Bodzek、Marcel Sobottkaとともに中盤を支配したPribは正確なコーナーキックで2-0となるKevin Dansoの得点のアシストをマークしただけでなく、先制点で決定的なプレーを見せたPetersonへのラストパスを送っていた。
4.Leonardo Koutrisの運動量
底知れない運動量のLeonardo Koutrisは水曜日の夜に試合中の走行距離10.6kmを記録した。彼より多く走ったのは、Marcel Sobottka(11.4km)だけだった。この左サイドバックは何度も前線へ駆け上がり、フォルトゥナの攻撃を活発化する一方で、1対1のデュエルの勝率が56%と守備の面でも安定したパフォーマンスを見せた。Rösler監督は「”Leo”は試合の中でパフォーマンスを向上させ、特に後半は我々が望むプレーをしてくれましたし、今では我々が知っている彼の姿を見せてくれました。また、守備の面では後半、彼とLuka Krajncは相手にほとんど何もさせませんでした」とコメントしている。
5.歴代順位表でもランクアップ
フォルトゥナはFC St. Pauli に勝利したことで、現在の2部リーグの順位表で4位に浮上しただけではない。昨日の試合で勝ち点3を獲得したことにより、ブンデスリーガ2部における歴代順位表でもRot-Weiß Oberhausenを抜いて23位に浮上している。しかし、22位のFC 08 Homburgとは73ポイント差があるため、歴代順位表においてフォルトゥナがさらに順位を上げるにはもう少し時間がかかりそうだ。