RÖSIのオーバーヘッドキック…
BOCHUMとのダービー戦での印象的なシーン
Merkur Spiel-ArenaとVonovia Ruhrstadionは約50kmの距離しか離れておらず、現在のリーグに所属している西ドイツのクラブでもBochumはフォルトゥナのホームタウンから最短距離のクラブとなっている。1970年代にブンデスリーガで定期的に対戦していた伝統ある2つのクラブはここ最近も手に汗握る対決や印象的なシーンが生まれている。
フォルトゥナで60試合に出場し、22ゴールをマークした”Rösi”ことSascha Rösler (現・チームマネージャー)は2011/12シーズンのVfL Bochumとの開幕戦で見事なゴールを挙げ、大活躍を見せた。”Lumpi” Lambertzが左サイドからBochumのペナルティエリア内にクロスを入れると、"Rösi"がLukas Sinkiewicz (現・フォルトゥナU23チームのコーチ)との競り合いを制し、得意の左足で放ったオーバーヘッドキックをゴール右隅へ突き刺さした。その数週間後、Röslerは1981年のKlaus Allofs(現・役員)以来、フォルトゥナの選手として初めてARD Sportschau誌の選ぶ”月間最優秀ゴール賞”を受賞した。
来週の月曜日、VfL Bochumはリーグ首位のチームとしてデュッセルドルフにやってくる。2015年9月に両チームが対戦したときも、Bochumはブンデスリーガ2部で首位を走っていた。アウェーのRuhrstadionで行われた一戦では、ビハインドを負ったフォルトゥナがBochumのGK Andreas Lutheを相手に長時間に渡り猛攻を仕掛けるという非常に興味深い試合展開となった。その猛攻は後半ロスタイムまで続き、最後はSercan SararerからのクロスをMike van Duinenが頭で合わせ、ゲストブロックの観客が歓喜の声を上げた。フォルトゥナで出場した公式戦14試合中、長身のオランダ人ストライカーが決めたゴールはこの1点だけだったが、彼にとってはこれ以上ないほど絶好のタイミングとなった。
デュッセルドルフがアウェーBochumの地で熱狂したのはVan Duinensが土壇場で挙げたラスト・ミニッツ・同点ゴールだけではない。2017年3月、フォルトゥナは9試合連続で未勝利でBochumへ。フォルトゥナは前半終了直前にゴールを奪われリードを許すも、後半開始数分でRouwen Henningsが同点ゴールをマーク。Henningsは左足のボレーでネットを揺らしたことで、無得点が続いていた苦しい時期に終止符を打った。そして再び後半ロスタイム、フォルトゥナが逆転して見せる。Ihlas Bebouがペナルティエリア内でSelim Gündüzに倒されPKを獲得すると、ファウルを受けたBebou自らがしっかりとゴール右下に沈めて2-1に。シーズン終了後、フォルトゥナはなんとか2部残留を成し遂げることに成功した。
過去4回の対戦で5人の退場者が出ており、フォルトゥナとBochumの対戦がどれほど白熱したものなのかがこの統計を見てもわかるだろう。レッドカード、土壇場でのゴール、オーバーヘッドキックなど、月曜日の夜に行われるフォルトゥナとBochumの一戦が再び白熱した試合になることは間違いない。