追い上げるためにも負けられない一戦

土曜日にJAHN REGENSBURGとのアウェーゲームに臨むフォルトゥナ

フォルトゥナ・デュッセルドルフとJahn Regensburgの間で行われた過去の2試合では両チーム共に怒涛の追い上げを見せる展開となった。これは今、再び順位を追い上げたいフォルトゥナにとってRegensburgのアウェイゲームは何か意味合いを感じる一戦になる。

対戦相手

2部リーグに定着

2017年に3部リーグからブンデスリーガ2部に昇格して以来、降格に大きな不安を抱えることなく2部リーグで着実に地位を確立してきたJahn。Regensburgはここ最近の3シーズンで5位、12位、11位でフィニッシュしており、全てのシーズンで2桁の白星を上げている。また、同クラブは今年も現時点で11位と堅実なポジションをキープしており、降格圏内の16位と勝ち点差は7ポイントとなっている。

 

ドイツ杯での躍進とリーグ戦のギャップ

Regensburgのクラブが歴史を刻んだのは2週間前のことだった。Jahnはクラブ史上初めてドイツ杯準々決勝に駒を進めた。Mersad Selimbegovic監督率いるチームは、ドイツ杯これまでの3試合に全てPK戦で勝利を収めている。2回戦までは3部リーグの1.FC KaiserslauternとSV Wehen Wiesbadenを破って勝ち上がり、ここ最近では1.FC Kölnを撃破したことで、ドイツ内で最も注目の集まる大会でブンデスリーガのクラブをノックアウトすることに成功。そして、3月初旬には再びブンデスリーガに所属するクラブとの対戦が予定されており、RegensburgはホームJahnstadionでWerder Bremenを迎え撃つ。

 

2つの感情が入り乱れたここ最近の2試合

フォルトゥナとRegensburgとの間で行われたここ最近の2試合を"激動"と表現するのは、少し控えめな表現になるかもしれない。今季の前半戦ではフォルトゥナが試合開始から数秒後に先制点を奪われ、さらにその20分後には0-2とリードを広げられる展開となり、決して理想とするスタートではなかった。それでも後半、Kenan KaramanとRouwen Henningsの得点で少なくとも勝ち点1を確保することに成功していた。しかし、その前に行われた一戦はさらにワイルドなものだった。Jahnstadion行われた一戦ではHennings、Benito Raman、宇佐美貴史の3人が得点を挙げ、前半15分までに3-0とリードを広げただけでなく、その直後にはKaan Ayhansが4点目を奪うチャンスを迎えていたにもかかわらず、最終的には3-4で逆転負けを喫した。当時フォルトゥナはここからの3試合に全て勝利してたことでシーズン終了時に昇格を果たしたと言うこともあり、この一戦で再び良い流れを手にしたい。

 

フォルトゥナ

再び良い流れを掴み取る

フォルトゥナにとって”追い上げ”というキーワードは、これまでのJahn Regensburgとの決戦だけでなく、現在の順位表にも当てはめることができる。ここ最近2連敗を喫したFlingernは、リーグ上位との勝ち点差を広げられないためにも勝ち点を獲得することが必要となる。そんな中、月曜日にKiel戦を後にしたフォルトゥナは、今週の短い時間をうまく利用して陸上競技専用ホールでリカバリーを行い、アリーナでのトレーニングに励んだ。Rouwen Henningsを始めとするチームは、Regensburg戦を機に再び良い軌道に乗りたいと考えている。

 

選手情報のアップデート

• Alfredo Moralesは木曜日、部分的にチーム練習に参加している。Uwe Rösler監督は試合前の記者会見で「金曜日のトレーニングでの状態を見て決断します」とコメント。土曜日の試合に出場できるかどうかはまだ定かではない。
• Kiel戦ですでに試合メンバーに復帰していたJakub Piotrowskiは、チーム練習にも完全復帰しコンディションを上げている。Rösler監督は、「彼は試合感を取り戻すために、本来であれば今週はU23チームで試合に出場する予定でした」と述べている。しかし、セカンドチームのホームゲームはWuppertal戦とKöln戦共にピッチコンディション不良により中止となっている。
• アペルカンプ真大は着実に復帰へ向かっており、Rösler監督も「復帰に向け前進している」とコメントしている。しかし、土曜日の試合に出場できるかどうかはまだ明確になっていない。
• Emmanuel Iyohaは筋肉の負傷により引き続き欠場することとなる。
• 前節、累積出場停止となっていたAndre Hoffmannは、Jahnstadionでのアウェー戦に再び出場することが可能となっている。なお、ここまででイエローカードを4枚受けているフォルトゥナの選手は、Dawid Kownackiのみとなっている。

 

Uwe Rösler監督のコメント

「Jahn Regensburgはホームで強いチームです。少なくともフォルトゥナは数年前、3-0から3-4に逆転された時にその強さを感じたはずです。彼らはロングボールを多用し、そのセカンドボールを集中的に拾うことで試合の流れを作り出します。そのようなシーンでは、身体を張るフィジカル面の強さが求められます。土曜日に何が重要となるのか、選手たちは皆わかっています」

 

ファン情報

Regensburgで行われる一戦は、Sky Sport Bundesliga 4の有料放送で生中継される。なお、フォルトゥナサポーターはフォルトゥナの公式アプリやソーシャルメディアチャンネルのライフティッカーにて、土曜日の13:00からJahnstadionで行われる試合情報をリアルタイムで確認することができる。