「好調を継続していく!」
インタビュー:KLAUS ALLOFS役員が今季前半戦を振り返る
本来であればクリスマス前にリーグ前半戦が終了し、ウインターブレイクを利用して前半戦の総括を出すのが伝統となっていた。しかし今シーズンは、第17節(前期最終戦)と第18節(後期開幕戦)の中日は4日間しかない。2日前にGreuther Fürthとの激闘(3-3)を後にしたフォルトゥナには、来週火曜日次のトップゲームであるHamburger SVとの一戦が予定されている。そんな短期間でも、クラブ首脳陣のKlaus Allofs役員が今シーズン前半戦を振り返っている。
フォルトゥナは、Greuther Fürthとの激闘の末3-3の引き分けで前半戦を終えましたが、金曜夜の前期最終戦への評価は?
「我々は金曜日、2部リーグの非常に強い2チームによる素晴らしい一戦を目の当たりにしました。試合後、「引き分けにより勝ち点2を失ったと思いますか」と聞かれましたが、私は断固として「いいえ!」と答えました。素晴らしいパフォーマンスを見せ、あれほどのモラルを見せた試合は我々にとってプラスにしかなりませんからね」
前半戦の総括をお願いできますか?
「厳しいシーズンスタートを切りましたが、その理由は説明がつきます。しかし、そんな難しい時期にも、チームの士気が高く、敗戦としっかり向き合ってきました。だからこそ、チームとして冷静に、自分たちの力を信じることができました。チームとして地盤を固め、落ち着くまでにある程度の時間が必要であることは、全員が理解していました。我々もその時間をチームに与えたいと思っていましたし、そうすることで試合を重ねるごとに良くなっていきました。プレーの面では今、非常に良いパフォーマンスを発揮していますし、ここ最近の8試合無敗というのは非常に重要です。だからこそ私は、シーズンの前半戦を非常にポジティブなものだったと総括します」
クラブ首脳陣、監督、チームは、外部環境や現在の予測不可能な状況をポジティブに活かすことができれば、ブンデスリーガ復帰という目標を掲げました。当初、この大胆な目的を理解している人は少なかったと思いますが…。
「フォルトゥナのようなクラブは常に1部に昇格するという野心を持っていなければならないので、意図的に1年で1部復帰を達成したいというシーズン目標を立てました。それと同時に我々は、この予測不可能な現状も考慮しています。それに加え、多くの選手入れ替えやケガなどもありました。だからこそ我々は、それをある程度理解した上で、一刻も早くチームとして機能しなければいけないと思っていました。当初は勇気ある発言だったかもしれませんし、我々も少し笑みを浮かべていましたが、現実的な評価だったと思います。私たちは常にポテンシャルを見ていましたので、もっと良いサッカーができると確信していました。必ずしもこのような連勝や無敗記録を期待することはできませんが、このチームに可能性があることはわかっていました」
今シーズンのスタートは、かなり波がありました。タフな試合が多い中でも、ホームでは勝ち点獲得を続けていました。これらの試合で勝ち点を獲得することはやはり重要でしたか?
「そうですね、時々ちょっとした幸運もありましたからね。ホームでのDarmstadt戦は、確かに勝利に相応しいパフォーマンスではありませんでした。しかし、そういう経験もないといけないということなんです。一方で、退場者を出したことが試合の結果に直接影響したBochumやHannoverでの敗戦など、ネガティブな経験もありました。これらの試合では、自分たちで自らの足を引っ張ることが多かったですね。今では、一定の安心感と自信が芽生えてきています」
Uwe Rösler監督は、どのようにしてこの困難な時期を乗り越えたのですか?
「Uwe Rösler監督はとてもオープンで率直な人です。彼とUwe Kleinスポーツ役員、そして私の間で非常に密な意見交換ができていることが、全員にとって良い方向に進んでいるのだと思います。そのおかげで、この第一段階を乗り切ることができましたし、安定感を得ることができました。何を変えればいいのか、何を改善すればいいのか、何度も内部で話し合いました。彼を際立たせているのは、選手との関係性が非常に良好であることと、選手から学ぶ意欲があり、新しいことに挑戦する準備ができていることです。だからこそ、彼はこの非常に波がある段階にも、大きな自信を持って乗り越えることができたのです」
さて、これからはホームでの後期2連戦は、2部リーグの上位を走るHSV、そしてKielとの戦いとなりますが、この2試合はフォルトゥナにとってどれだけ重要ですか?
「もちろん、この2試合は非常に重要なゲームとなります。しかし、今さら発狂する必要はありません。この2試合に勝つことで昇格が確実となるわけではないですし、もし試合に勝てなくても希望が無くなるということではありません。そこが2部リーグの特別なところで、シーズンを通してコンスタントなパフォーマンスを発揮しなければなりません。我々にとっては、ここ数週間で見せている好調を継続していくことが重要です。今、一休みする時間はなく、どんな相手に対しても集中してして試合に臨まなくてはなりません」