待ち受ける伝統クラブ
EINTRACHT BRAUNSCHWEIGとのアウェー戦に臨むフォルトゥナ
先週月曜日にホームでSC Paderbornに2-1で勝利したことで、新年好スタートを切ったフォルトゥナは、1月11日(月)に今年のアウェー初戦を迎える(20:30キックオフ)。フォルトゥナが有利と思われがちな一戦ではあるものの、ホームでの強さを見せており、リーグ残留へ向けてなんとしても勝ち点が欲しいEintracht Braunschweigに対し、決して油断は許されない。
対戦相手
明確な目標
ブンデスリーガを創設したときのメンバーであり、1967年にはドイツチャンピオンに輝いた経験を持ち、21シーズンに渡ってドイツのトップリーグで活躍していたEintracht Braunschweigは、ドイツで最も伝統的なサッカークラブの1つである。しかし、ここ数年は過去の栄光が影を潜めていた。それでも3部リーグでの2年間を経て、ブンデスリーガ2部に復帰を果たしたBraunschweig。今シーズンの目標が”リーグ残留”であることは明確だろう。現在リーグ15位のEintrachtは、降格ラインよりも上に位置しているが、ここ4試合連続で勝利から見放されていることもあり、最下位との差が縮まっている。入れ替え戦圏内のSV Sandhausenとの勝ち点差は僅か1ポイントで、17位のFC St. Pauliとは3ポイント差となっている。先週末、Erzgebirge Aueとのアウェー戦に1-3の敗戦を喫したBraunschweigは、ここまで獲得している勝ち点12ポイントの内10ポイントをホームのEintracht-Stadionで獲得しており、アウェーでは不調が続いている。
Behrendtへの期待
Eintrachtは、昨季2部昇格を果たしたMarco Antwerpen前監督との契約を更新せず、2020年7月からはDaniel Meyer監督が就任している。41歳の同監督は、明確な”ポゼッションサッカー”の戦術プランを持ってEintrachtに来たものの、最近はその理想的なサッカーを発揮できていない。思うような結果が出ず、Würzburger Kickersに次ぐリーグ最多失点数を喫している今、主にディフェンス面に焦点が当てられている。クラブはクリスマス直前にBrian Behrendt(29歳)との契約を結んだことで守備の安定を図っており、ブンデスリーガのArminia Bielefeldから移籍を果した長身1.87cmのセンターバックは、フォルトゥナとの一戦でデビューする可能性がある。しかし、彼らは守備面だけでなく、攻撃面にも不安要素を抱えており、ここまでに奪ったゴールが僅か14得点と、リーグで下から2番目の得点力となっている。昨シーズン、18ゴールを挙げて2部昇格に貢献したキャプテンのMartin Kobylanskiにもまだ火がついていない。なお、アタッカーのNick Proschwitzが5得点を挙げてチーム最多得点をマークしており、Fabio Kaufmannが4得点を奪っているが、このたった2人の選手がチーム全体としてこれまでに奪ったゴールの約3分の2を記録していることも、得点力の不調を象徴していると言えるだろう。
Wiebeが復帰
チームに朗報:Daniel Meyer監督は、フォルトゥナ戦にボランチのDanilo Wiebeを再び起用できる可能性がある。ドイツ杯Borussia Dortmund戦の後、筋肉の負傷で離脱していたMFは、先週末に行われたErzgebirge Aue戦に欠場していた。また、中足骨の骨折から復帰したLeon Bürgerのコンディションも良くなっており、最近のチーム練習にも復帰を果たしているため、フォルトゥナとの一戦に出場する可能性がある。
フォルトゥナ
この調子を継続
フォルトゥナは現在、リーグで5連勝、ホームの戦績ではリーグ首位、ここ最近のリーグ戦3試合で喫したのはたったの1失点と、Uwe Rösler監督率いるチームはBochumでの敗戦後、試合を重ねるごとに調子を上げてきている。そして、フォルトゥナはBraunschweig戦で、17年ぶりにリーグ戦6連勝を飾る歴史的なチャンスを得ている。前回6連勝を収めたのは2003/04シーズン、まだオーバーリーガに所属していた頃であり、当時はBorussia Wuppertal (4-1)、Schwarz-Weiß Essen (2-1)、1. FC Kleve (2-0)、SSVg Velbert (1-0)、Yurdumspor Köln (4-1)、そしてBorussia Freialdenhoven (1-9)を相手に連続を飾っていた。ちなみに、フォルトゥナが2部リーグの歴史の中で6連勝を飾ったのは、30年以上前の1988/89シーズン終盤の1度だけとなっており、クラブの記録を更新する可能性がある。
Uwe Rösler監督のコメント
「今週はチームとして集中力があり、良い雰囲気です。月曜日に我々は、絶対に諦めないチームと対戦することとなります。Braunschweigに勝利するためには、最初から最後まで自分たちの力を限界まで出し切らなければなりません。そのためにも、しっかりと準備をして、安定した守備から試合に入り、Braunschweigの攻撃陣に問題を起こされないようにしなければなりません。我々にはそれができるレベルと自信があります!」
選手情報のアップデート
- アペルカンプ真大は筋肉の軽症を負っており、チーム練習には参加していないものの、金曜日には個別でのランニングメニューを消化している。Uwe Rösler監督は、「我々はこれが長期的なものとは考えていません」とコメント。しかし、月曜日の試合には出場する可能性が低いと述べている。
- Jean Zimmerも筋肉の問題により、金曜日のチーム練習では一部のメニューのみを消化している。
- キャプテンAdam Bodzekはイエローカード5枚の累積により、月曜日の試合には出場停止となる。
- 今季初のオプションの1つとなるのはEmmanuel Iyohaだ。Rösler監督は、「Emmaは試合メンバーに入るチャンスがあります。 彼がトレーニングで積極的なプレーを続けていれば、チームと共にBraunschweigへ向かう可能性があるかもしれません」と述べている。
過去の戦績
これまでの対戦:51回 (フォルトゥナが19勝、17分け、15敗)
ここ最近の対戦:ブンデスリーガ2部、2016/17シーズン、Braunschweigでのアウェー戦で0-1の敗戦
ファン情報
Eintracht Braunschweigとの一戦も、引き続き無観客で開催されることとなっており、フォルトゥナの試合はSky Sport 1の有料放送で生中継される。なお、フォルトゥナファンはフォルトゥナアプリでの音声配信やライブティッカー、 またソーシャルメディアチャンネルではEintracht-Stadionからのライブレポートにて最新情報を確認することができる。