数々のストーリーが詰まった一戦
#KSCF95の5つの要点をチェック
フォルトゥナのファンであることは、同時に強い精神力が必要となる。日曜日のゲームもまさにそれが試される一戦となった。フォルトゥナはKarlsruheでのアウェー戦で、またしてもハラハラドキドキの展開となり、両チームともに絶好のチャンスを逃すなど、タイムアップの笛が鳴るまでスリルに満ちた試合となり、結果的に数々のストーリーが詰まった一戦となった。
1.初得点で初勝利を獲得
新加入であるLuka KrajncとKristoffer Petersonがフォルトゥナでの初得点をマークし、今季アウェーでの初勝利に貢献した。試合序盤、Edgar Pribからのコーナーキックから左サイドバックのKrajncがヘディングで先制し、後半にはPetersonがカットインから見事なゴールを挙げた。フォルトゥナはこの2点を守り切り、今季アウェーでの初勝利を掴み取った。
2.ゴールマウスに復帰
847日。これは、GK Raphael Wolfが最後の試合に出場してから、Wildparkstadionでの一戦で後半73分にフォルトゥナのゴールマウスに復帰するまで期間である。2018年に昇格した32歳のGKは、Florian Kastenmeierが2枚のイエローカードで退場処分となったことでピッチに立ったが、ここ約2年半に渡り公式戦に出場していなかった。そんなGKは、後半ロスタイムにMarvin Wanitzekのシュートにスーパーセーブを見せ、フォルトゥナを救った。Kastenmeierは次節出場停止となるため、水曜日のホーム戦ではWolfが数ヶ月ぶりにMerkur Spiel-Arenaのゴールを守ることとなる。
3.フォルトゥナが数多くのチャンスを逃す
Uwe Rösler監督は試合後のインタビューで、「本来であれば、早い段階で安全な試合運びをしなければなりませんでした」と語るように、アウェーWildparkで作り出した数多くのチャンスを逃したため、サポーターにとっても、自分たちにとっても、安心して試合を観戦できる日曜日にはならなかった。前半、Kristoffer PetersonとRouwen Henningsの放ったシュートはどちらもゴール右へ逸れて行き、Kenan Karamanが前半終了間際に迎えた絶好のチャンスも得点に繋げることができなかった。また後半、アペルカンプ真大とThomas Pledlが迎えたチャンスも、相手GKの好セーブに阻まれることとなった。特にKaramanは前半のチャンスを逃した後、ソーシャルメディア上で多くの批判を浴びることとなった。これについてHenningsは、「すべてのチャンスをものにできるストライカーはいません。誰にでもついていない日はあります。Kenanは素晴らしい選手ですし、彼がこの批判に押し潰されることはありません」とトルコ代表ストライカーを弁護している。
4.MFの新フォーメーションがゲームをコントロール
フォルトゥナのファンは、これまで一緒にプレーしたことのないフォルトゥナの中盤を目にしたが、彼らは素晴らしいパフォーマンスを披露した。アルフレド・モラレスが初戦以来のスターティングイレブンに復帰した。 Alfredo Moralesが第1節以来となる先発復帰を果たし、Edgar Pribが左サイドから本来のポジションである中央MFへ。そして、興味深かったのはサイドハーフに入ったアペルカンプ真大とKristoffer Petersonの役割分担だ。アペルカンプは常に中央に顔を出してボールを要求し、Petersonはサイドに張り非常に攻撃的な役割を担っていた。このRösler監督の戦術は功を奏し、アペルカンプは豊富な運動量と正確なパスでリズムを作り、左サイドハーフで大活躍を見せたPetersonはフォルトゥナでの初得点をマークした。試合後、このMFの新フォーメーションが今季最高のパフォーマンスだったと言われているのも過言ではないだろう。
5.コンスタントなパフォーマンス
フォルトゥナは今季初めてリーグ戦2連勝を飾っており、ここ最近の6試合で4勝と勝ち点13ポイントを獲得している。この勢いを次に繋げたいUwe Rösler監督率いるチームは、水曜日のVfL Osnabrück戦でもホームでの強さ(ホーム5試合で勝ち点15ポイントの内13ポイント獲得)を再びピッチ上で発揮し、今季初の3連勝に挑むこととなる。