好調をキープするKARLSRUHEとのアウェー戦
WILDPARKSTADIONに乗り込むフォルトゥナ
先週金曜日、SV Darmstadt 98にホームで3-2の劇的勝利を収めたフォルトゥナには、12月13日(日)に次なる強敵とのアウェー戦が待ち受けている(13:30キックオフ)。 Uwe Rösler監督は、ここ最近好調をキープしているKarlsruher SCから更なる勝ち点獲得に挑む。
対戦相手
4連勝と好調のチーム
自身のクラブと対戦相手の現状を評価するため、サッカーファンや専門家は過去5試合の獲得した勝ち点で示す、いわゆるフォーム表を見ることがあるだろう。この表を見てみると、フォルトゥナは日曜日に現在ブンデスリーガ2部で非常に好調をキープしているチームと対戦することがわかる。Karlsruheはここ最近で4連勝(Braunschweig戦、St. Pauli戦、Paderborn戦、Osnabrück戦)を収め、9得点を挙げている。3部リーグから昇格したチームがこれほどの連勝を収めたのは、彼らにとって歴史的な記録であり、4連勝を達成したのは2004/05シーズンが最後となっていた。それでもKarlsruheは、シーズン開幕から最初の3試合で無得点ではあったものの無失点に抑えていたため、現在はリーグ5位という順位に位置している。
Hofmannに要注意
2020年2月、Alois Schwartz前監督の元でコーチとして務めていたChristian Eichner監督(38歳)がKarlsruheの指揮官に就任した。自身もKarlsruheのアカデミーで育ち、プロ選手として4シーズンを経験したEichner監督は、2019/20シーズンにクラブを率いてすぐにリーグ残留を成し遂げている。そして今季は、非常にダイナミックなサッカーを披露しており、彼らは前線から相手にプレッシャーをかけていくシーンが多く見られる。その中で最も重要な選手は、間違いなくストライカーのPhilipp Hofmannだ。昨季は17得点を記録した195cmの長身FWは、今季もすでに5得点3アシストをマークしている。この27歳のストライカーはゴールを決めるだけでなく、アタッキングゾーンにて長身を活かしたポストプレーで重要な攻撃の起点になっている。また、KarlsruheにはHofmannの他にもDaniel Gordon(194cm)やLukas Fröde(192cm)といった長身の選手が揃っているため、セットプレーには十分に注意を払う必要がある。ちなみに今シーズンここまでの16得点の内8得点はセットプレーから生まれている。
キャプテンが累積で出場停止
前節のVfL Osnabrück戦で、キャプテンのGondorfが今季5枚目のイエローカードを受けたことで、Eichner監督はフォルトゥナとの対戦でここ10試合の内9試合で先発出場していたLukas Fröde、Jerome Gondorf、Marvin Wanitzekの中盤3人からGondorfの変更を余儀なくされている。可能性としては、最近好調のKyoung Rok-Choiがサイドから中央MFに移動し、ドイツU21代表選手のDominik Kotherが再びサイドハーフとして先発することが考えられる。そしてフォルトゥナにとっては、ある選手との再会ともなる。Karlsruheには、2013年から2020年までフォルトゥナでプレーしていたRobin Bormuthが所属している。しかし、この25歳のDFがスターティングメンバーに名を連ねるかは定かではない。Eichner監督ここ最近の2試合で、ベテランのGordonとオーストリア人のChristoph Kobaldをセンターバックとして起用している。
フォルトゥナ
アウェーでの初勝利を目指して
フォルトゥナは今シーズンここまでホームでは調子が良いものの、アウェーでは思うような結果が残せていない。ホームのアリーナでは獲得可能な勝ち点15の内13点を獲得している中、アウェーではまだ僅か1ポイントしか獲得できていない。ホームとアウェーでの結果にここまでの差があるのは、他の2部リーグのクラブを見てもフォルトゥナ以外に存在しない。アウェーでの戦績を改善するためには、PKの数(今季ここまで7本献上)と退場(4回)を無くすにことが重要になるだろう。フォルトゥナは、SV Darmstadt 98戦でビハインドから逆転で勝利したことで得た自信を失ってはいけない。そしてこの試合での3得点は、Rouwen Hennings、Kenan Karaman、Dawid Kownackiと全てセンターフォワードが挙げている。
Uwe Rösler監督のコメント
「Karlsruheのセットプレーは非常に危険です。体格の良い選手たちがペナルティーエリアに入り込んできますからね。また、我々のセンターバックはPhilipp Hofmannへのロングボールに警戒しなければなりません」
選手情報
- 累積出場停止でVfL Bochumに欠場していたKristoffer Petersonが再びメンバー入りをしている。
- Florian Hartherzは今週のチーム練習に合流しているものの、Karlsruhe戦にはまだ欠場することとなる。
- また、Leonardo Koutrisも日曜日の試合にはまだ間に合わない。彼は先週末にU23チームで FC Schalke 04 Ⅱとの試合に出場していた。Uwe Rösler監督は試合前の記者会見にて、「彼はU23チームでしっかりと役割を果たしましたが、試合の強度は2部リーグと比較できるものではありませんでした」と述べている。この左サイドバックは、今週の土曜日に再びセカンドチームでSV Rödinghausenとの試合に出場し、試合感を戻すことに努める。
- SV Darmstadt 98戦で決勝点となる3点目を挙げたDawid Kownackiは、Karlsruhe戦でもチャンスを得ることとなるだろう。Rösler監督は、「彼はKenanとRouwenに近づいてきている」とコメント。
- Rösler監督はEdgar Pribに対しても、「良い印象を持っています」と述べており、彼がスターティングメンバーに名を連ねる可能性は高い。コンディション調整のため、木曜日のチーム練習は部分的に消化した新加入MFだが、その翌日にはチームの練習メニューを全てこなしている。
- 闘病から復帰したEmmanuel Iyohaは、引き続きチーム復帰に向けトレーニングを行なっている。Rösler監督は、「彼の状態はどんどん良くなっています。まだチーム練習には参加していませんが、復帰に向けて徐々に近づいています」とコメントしている。
過去の戦績
- これまでの対戦:44回 (フォルトゥナが14勝、12分け、18敗)
- ここ最近の対戦:2016/17シーズン、ブンデスリーガ2部、アウェーにてフォルトゥナが3-0で勝利
- クラブ間での移籍:Rouwen Hennings、Matthias Zimmermann / Robin Bormuth
ファン情報
Karlsruher SCとの一戦も、引き続き無観客で開催されることとなっており、フォルトゥナの試合はSky Sport Bundesliga 3の有料放送で生中継される。なお、フォルトゥナファンはフォルトゥナアプリでのライブティッカー、 またソーシャルメディアチャンネルではWildparkstadionからのライブレポートで最新情報を確認することができる。