日本人対決
HANNOVER 96とのアウェー戦に臨むフォルトゥナ
Jahn Regensburgとのホーム戦に2-2と引き分け、今週末にブンデスリーガ2部での次なる試合に挑むフォルトゥナは、10月24日(土)にHDI-ArenaにてHannover 96と対戦する(13:00キックオフ)。Uwe Rösler監督率いるチームにとって、この一戦が今シーズン最大の挑戦と言っても過言ではないだろう。Hannoverはホームでは未だに無敗をキープしており、個々に高いクオリティを持つ選手たちが揃っている。また、数人の選手にとっては古巣との対決ということにもなる。
対戦相手
明確な目標
Hannover 96が2019年にブンデスリーガ2部へ降格して以来、ニーダーザクセン州の強豪クラブが掲げる目標はただ一つ、1日でも早くブンデスリーガ1部に復帰することだ。しかし、これが決して容易な道ではないことは過去のシーズンですでに明らかになっている。大きな野望を持ってスタートした昨シーズンだったが、最終的には34試合を終えた時点で6位という結果に終わった。そのため、Hannover 96のMartin Kind会長は今夏に目標を1部昇格に一新している。
高いクオリティを持つ選手たち
Kenan Kocak監督率いるチームは、昨シーズンの後半戦(28得点)で好調だったにもかかわらず、この夏に非常に多くのメンバーの入れ替えを行った。総勢で18人の選手が退団し、新たに17人の選手が加わっている。その結果、チームに所属する選手全体でブンデスリーガ約800試合を経験しており、個々のクオリティーも非常に高い。例えば、元フォルトゥナの選手であるMarvin Duckschと原口元気は、昨シーズン2人で合計32得点に絡む活躍を見せており、今シーズンここまででもすでに8得点に絡み、勝利に貢献している。また中盤では、経験豊富なMike FrantzとDominik Kaiserがしっかりとゲームを組み立てる。このクオリティに加え、さらに現在リーグ4位に位置するチームはホームでの強さを見せつけている。HannoverはホームのHDI-Arenaにて、Karlsruher(2-0)に勝利しただけでなく、Eintracht Braunschweig(4-1)とのダービーにも白星を上げている。一方、アウェーではVfL Osnabrück戦、SC Paderborn戦と2連敗を喫している。
古巣対決となる選手たち
フォルトゥナとHannoverの一戦が古巣対決となるのは、Marvin Ducksch と原口元気だけではない。HannoverのGK Michael Ratajczakも、過去にデュッセルドルフでプレーしていた経験を持つ選手だ。このGKは2007年から2012年までの間にフォルトゥナで107試合に出場していた。反対に、デュッセルドルフにもHannoverで活躍していた選手たちが所属している。センターバックのAndre Hoffmannは、2013年から2016年までHannoverでプレーしていたが、現在負傷中のため週末の試合には欠場することとなる。また、過去の6シーズンをHannoverで過ごしたEdgar Pribも同様に、この一戦には欠場することとなっている。そして、ストライカーのKenan Karamanも2014年から2018年まで同クラブでプレーし、12得点をマークしていた。
フォルトゥナ
Uwe Rösler監督のコメント
「Jahn Regensburg戦には非常に良い要素が含まれていました。例えば、Würzburg戦に比べ、我々のビルドアップの部分は改善できていました。しかし、ボールを失った後はもっと素早く切り替え、コンパクトに守備の形を作らなければなりませんし、前線からのプレスに関しても改善する必要があります。これはHannover戦でも非常に重要になります。我々は必ず勝ち点を獲得して帰って来るという強い信念を持ってこの一戦に臨みます。そのためには高い集中力で試合に入り、最後まで全力を出し切らなければなりません」
選手情報
- Holstein Kiel戦で退場処分を受けたことで累積出場停止となっていたKevin Dansoが復帰している。
- Matthias Zimmermannが怪我から復帰し、再びチーム全体練習に合流している。 Uwe Rösler監督は試合前の記者会見にて、「彼はメンバーに入りますし、再びプレーすることができます。”Zimbo”は非常にタフな選手なので、コンディションもほとんど落ちていません」とコメントしている。
- Andre HoffmannとEdgar Pribは、古巣対決となる一戦に欠場することとなる。フォルトゥナの指揮官は、「両選手共に回復の状態は順調です」と述べている。Pribに関しては、次のホームゲームとなる1. FC Heidenheim戦で1つのオプションになる可能性がある。
- Alfredo Moralesはここ数日間に個別でのトレーニングを消化しているが、Hannover戦にはまだ間に合わない。
- 股関節を負傷したDawid Kownackiは、今後数週間チームから離脱することとなっている。「非常にショックでしたし、Dawidはここ数週間で素晴らしいパフォーマンスを発揮していただけに、本当に残念に思います」とRösler監督。
- フォルトゥナの指揮官は、Regensburg戦でフォルトゥナでのデビューを果たしたKristoffer Petersonパフォーマンスに満足感を見せており、「彼は非常に良いパフォーマンスを見せ、素晴らしいアクションから決定的なチャンスを作り出しました。Regensburgの選手たちはすぐ彼にリスペクトを持ったでしょう。我々はこれから彼を少しずつチームに馴染ませていきます」
- センターバックLuka Krajncの先発出場は確定している。もう一人のセンターバックについてRösler監督は、「誰が彼とセンターバックを組むのかは言えません」とまだ公表していない。
両クラブ間の情報
これまでの戦績:25試合(フォルトゥナが12勝8敗5引き分け)
ここ最近の対戦:2018/19シーズン、ブンデスリーガ第34節、2-1で勝利
クラブ間の移籍:Kenan Karaman、Andre Hoffmann、Edgar Prib / Marvin Ducksch、原口元気、Michael Ratajczak
ファンへの情報
先週に引き続き、アウェーチームのファンは入場できないこととなっている。ライブの試合をテレビで観戦したいフォルトゥナフォンは、Sky SportのBundesliga 4から視聴することができる。もちろん、フォルトゥナアプリのライブティッカーやフォルトゥナのソーシャルメディアチャンネルでも最新情報を確認することが可能となる。