前半と後半は全く違った試合展開に
#KSVF95での5つの要点をチェック
Kiel戦の試合終了のホイッスルが鳴った後、フォルトゥナにとって代表ウィークが適切なタイミングで訪れたという印象を受けた。フォルトゥナはHolstein-Stadionでの90分間で、後半の立ち上がりこそ良かったものの、それ以上に課題の見えた時間帯もあり、変化に富んだパフォーマンスを見せていた。2020/21シーズン第3節での5つの要点を以下に記載していく。
1.多数の負傷者を抱えるフォルトゥナ
すでに多数の負傷者を抱えているフォルトゥナだが、Holstein戦の試合開始早々、右サイドバックのMatthias Zimmermannが負傷したため交代を余儀なくされた。 Uwe Rösler監督は試合後に、「”Zimbo”の怪我でリズムが崩れてしまった」と述べている。また、この試合にはデュッセルドルフの守備の要であるAndre Hoffmannや、攻撃の面ではエースストライカーのRouwen Henningsも欠場を余儀なくされていた。また現在、Edgar Prib、Alfredo Morales、Emmanuel Iyohaなどもチームから離脱している状況下で、今週の代表ウィークは選手たちが復帰するための期間に利用できるだろう。
2.新加入Krajncが躍動
センターバックのHoffmannが欠場したことで、新加入のLuka Krajncがスターティングメンバーに名を連ねた。先週の木曜日に初めて新しいチームに合流したばかりだということを考えると、スロベニア選手のセンターバックは素晴らしいパフォーマンスを見せていた。Krajncはいくつかの重要な対人の局面に勝利したのに加え、フォルトゥナの中で最も多くのボールタッチ数を記録している(80回)。
3.アペルカンプ真大が初先発でフル出場
Uwe Rösler監督はシーズン最初の数週間で、アペルカンプ真大が中盤での真のオプションになったと何度も発表していたが、今週の日曜日にはフォルトゥナのユースアカデミーセンターで成長を遂げたアペルカンプを信頼し、90分間フル出場でプレーさせた。1週間前のWürzburg戦でプロデビューを果たし、途中交代で出場後に素晴らしいパフォーマンスを見せたアペルカンプだが、少し緊張感が伝わるシーンも見られた。この試合でも、後半終了間際にKielのペナルティエリア内でフリーの場面を迎えるも、惜しくも得点に繫げる事ができなかった。それでも素晴らしい統計(パス成功率82%、対人での勝率75%)を記録したアペルカンプは、次節にも確実に出場機会を得ることだろう。
4.前半と後半は全く違った試合展開に
Rösler監督が試合後に、「最初の15分は良い立ち上がりを見せましたが、前半最後の30分間はおそらく私がこのチームの指揮官に就任して以来、最悪のパフォーマンスだったかもしれません」と述べたように、失点後にパフォーマンスが低下し、フォルトゥナが同点弾を挙げるというよりも、Kielに追加点のチャンスが多く見られた。一方、後半は試合展開が大きく変わる。心機一転、ハーフタイムを経てグラウンドに戻ってきたフォルトゥナは積極的なパフォーマンスを披露し、Thomas Pledlの鋭いセンタリングがオウンゴールを招き、試合を振り出しに戻すことに成功する。それでも、試合終了間際に与えたPKにより、勝ち点獲得を逃してしまった。
5.エキサイティングな試合へ
ここまでの3試合で1勝2敗と、フォルトゥナはまだブンデスリーガ2部での戦いに苦戦してるが、代表ウィーク後の試合は、さらに興味深い戦いとなるだろう。まず、ここまでまだ無敗のJahn Regensburgをホームで迎え撃ち、その後には、現在(今週月曜日に行われるNürnberg対Darmstadt戦前の時点で)リーグ2位のHannoverとのアウェー戦に挑むこととなる。