この上ない理想の結果に
フォルトゥナでの公式戦初ゴールを挙げたPLEDLにフォーカス
スポーツ界では”ausgerechnet(よりによって)”という言葉が使われることが度々ある。そしてドイツ杯1回戦、FC Ingolstadtを相手に試合を決めたThomas Pledlの決勝ゴールは、まさにこの言葉通りの結果となった。26歳のMFにとってこの得点は、自身の古巣クラブから奪ったゴールであるだけでなく、フォルトゥナでの公式戦初ゴールを記録するという2つの意味を持つことになる。
試合後のインタビューに応じたPledlは、「この勝利は我々にとって非常に重要だったので、懸命に戦いました。最終的に良い結果が残せたことを嬉しく思います」と喜びを見せた。また、後半80分から途中出場したMFは、「”Kuba”が右サイドを突破した際、私は中央で角度を変えてPKスポット辺りのマイナス気味にボールを要求しました。彼はそれを確認し、完璧なラストパスを出してくれたので、後はそれに合わせるだけでした」と自身の決勝点を振り返った。
また、この得点は”Toni”ことPledlにとって非常に特別なものとなる。SV Sandhausenへ1年半のレンタル移籍を挟み、Ingolstadtで4シーズンに渡りプレーしていた彼は、2014/15シーズンには”Schanzer”こと同クラブで2部リーグ優勝を果たしている。しかし2019年の夏、フォルトゥナに移籍した1シーズン目には、僅か6試合の出場に留まっていた。
Uwe Rösler監督は、「”Toni”はポジション争いに直面しています。しかし、彼は非常にプロフェッショナルで、私の下では常に試合に出場するチャンスを得ることでしょう」とドイツ杯初戦のジョーカーについて述べ、「私は彼にアタッキングゾーンでアクセントを加え、アシストやゴールに繋がる決定的な仕事をしなければいけないということ、また、それができるということを話してきました。そして彼は今日、それを証明してくれました。このゴールは、彼の自信に繋がる非常に重要なものになると思います」とコメントしている。
そして、この勝利で自信をつけたフォルトゥナは9月18日(金)、胸を張ってHamburrger SVとのリーグ開幕戦に臨むこととる。「我々はプレシーズンでの勢いを持って試合に臨みます」と語るPledlの言葉通り、最高のリーグスタートに期待したい。